要尺とは?カーテンや壁紙の計算で気を付けるポイント

良い家をつくりたい。
先生、『要尺』って何ですか?

建築とインテリア研究家
『要尺』とは、カーテンや壁紙、床材などを縫ったり施工したりするのに必要な材料の量のことで、巾と長さの積で表すよ。

良い家をつくりたい。
へー、そういう意味だったんですね。ロス分も含めて計算する必要があるってことですか?

建築とインテリア研究家
その通り。縫製や施工で材料が無駄になる分も考慮して計算する必要があるんだ。正確な材料量を把握するためには、ロス分を加味した『要尺』を把握することが大切だよ。
要尺とは。
家の装飾に関する用語で「要尺」とは、カーテンや壁紙、床材などを縫製したり施工したりするために必要な材料の量、つまり幅と長さの総称のことです。ロス分を考慮して計算することが必要です。
要尺とは何か?

要尺とは、カーテンや壁紙など必要な材料のサイズを表す言葉です。カーテンでは、窓枠の幅と高さにたるみ分を加えた長さを指します。壁紙では、壁の面積を基に計算し、継ぎ目を合わせるために必要な分量を考慮に入れたサイズになります。要尺を正確に計算することは、無駄なく必要な材料を確保するために不可欠です。注文の際や見積もりの作成時に、正しい要尺を伝えることが重要です。
カーテンの要尺の計算方法

-カーテンの要尺の計算方法-
カーテンの要尺を計算する際には、窓のサイズやスタイル、好みのギャザーの量を考慮することが重要です。 基本的な計算式は次のとおりです。
–窓幅 × 2– (両開きに必要な生地幅)
-+窓の高さ × 1.5 ~ 2– (必要な生地の長さ)
1.5倍から2倍の生地を使用することで、ギャザーがより豊かで、エレガントなドレープが生まれます。生地に伸縮性がある場合は、より多くの生地が必要になることを考慮してください。
また、カーテンレールやポールを設置する場合は、それらの長さを追加する必要があります。カーテンレールの場合は、窓枠より左右に15~30cm長く、カーテンポールの場合は窓枠より左右に10~20cm長くします。
壁紙の要尺の計算方法

壁紙の要尺を計算するには、いくつかのポイントに注意することが大切です。まず、部屋の寸法を正確に測定します。次に、窓や出入り口などの開口部と、家具などの露出部分を差し引いて、貼るべき壁紙の面積を求めます。また、壁紙のパターンや柄との兼ね合いも考慮します。壁紙の柄によっては、パターン合わせが必要になるため、余分な長さが必要です。さらに、施工時のロスも考慮に入れて、余裕を持った要尺を計算します。
床材の要尺の計算方法

床材の要尺の計算方法床材の要尺とは、床を張るのに必要な材料の量のことです。床材の種類や部屋の形状によって異なりますが、一般的に以下の手順で計算できます。
1. -部屋の面積を計算する- 長方形の部屋の場合は、長さ×幅で計算します。
2. -補正率を加える- 切断やロスを考慮して、10〜15%の補正率を加算します。
3. -材料の1枚あたりの面積を割り出す- 床材の1枚あたりの面積を確認します。
4. -必要枚数を計算する- 補正後の面積÷材料の1枚あたりの面積で計算します。
5. -必要量を確認する- 必要枚数に余分を考慮して、必要量を確定します。
例 長さ4m、幅3mの部屋の場合
1. 面積 4m×3m=12m²
2. 補正後面積 12m²×1.1=13.2m²
3. 床材の1枚あたりの面積 1m²
4. 必要枚数 13.2m²÷1m²=13.2枚
5. 必要量 13.2枚+余分1枚=14枚
要尺を計算する際の注意点

-要尺を計算する際の注意点-
カーテンや壁紙の要尺を計算する際には、いくつかの重要なポイントに注意が必要です。まず重要なのは、窓枠や壁の寸法を正確に測定することです。カーテンの場合は、丈の長さを決めるために床から窓枠までの高さを測定します。また、カーテンのひだ分も考慮し、幅は窓枠の2~3倍ほど必要です。壁紙の場合も、天井から床までの高さと壁の幅を正確に測定します。次に、柄のある壁紙を使用する際は、柄合わせをするために余分な用尺を確保することが大切です。また、壁紙は施工時に伸縮するため、10~20%ほどの余裕を持たせた要尺を計算します。