横組み障子の基礎知識と種類

良い家をつくりたい。
横組み障子について教えてください。

建築とインテリア研究家
横組み障子は、障子の基本となるもので、幅90~95cm、高さ180~190cmの枠に、縦の組子を3本、横の組子を11~12本入れたスタンダードなタイプです。

良い家をつくりたい。
では、横組み障子の特徴は何ですか?

建築とインテリア研究家
横組み障子は、縦の組子と横の組子が平行に配置されているため、光の透過率が高く、開放感があり、目隠しとしての機能も備えています。
横組み障子とは。
「横組み障子」とは、障子の基本形式です。枠(周囲を固める部分を框といいます)の幅は約90〜95cm、高さが約180〜190cmで、その中に縦の組子を3本、横の組子を11〜12本入れたスタンダードなタイプの障子です。
横組み障子の定義と特徴

横組み障子とは、建物の壁面に水平方向に設置される障子のことです。主に採光や通風、目隠しなどを目的として用いられます。縦組み障子とは異なり、縦方向ではなく横方向に開閉することが特徴です。この構造により、視界を妨げず、開口部を広げることができます。また、横組み障子には、片引き、両引き、引き込みなどの開閉方式があります。
横組み障子のサイズと組子の構成

-横組み障子のサイズと組子の構成-
横組み障子のサイズは、開口部の寸法に合わせてオーダーメイドされます。素材である木の太さや厚みによっても異なりますが、一般的なサイズは幅が600~1800mm、高さが1200~1800mm程度です。
組子は障子を構成する部材で、縦や横に取り付けられます。組子の構成は、縦と横にそれぞれ2本ずつ組子を入れた「2本組子」や、縦に3本、横に4本組子を入れた「5本組子」など、さまざまな種類があります。組子の太さや間隔は、障子のデザインや強度を左右します。
横組み障子の種類と特徴

横組み障子の種類と特徴
横組み障子は、桟と呼ばれる細長い部材が横に組み合わされて作られた障子です。一般的な縦組み障子とは異なり、桟が横向きに配置されています。横組み障子は、縦よりも横幅を強調する効果があり、現代的なインテリアにもよく合います。
横組み障子の歴史と文化

横組み障子の歴史と文化
横組み障子は飛鳥時代後期に中国から伝来したとされ、当初は寺院や貴族の邸宅に用いられていました。平安時代に入ると、貴族の生活様式が変化し、室内に居ながらにして庭園を鑑賞する風習が生まれました。このときに、庭園を眺めるのに適した横組み障子が数寄屋造りの建築様式に取り入れられました。室町時代になると、茶の湯の普及により、茶室に横組み障子が用いられるようになりました。茶室では、障子を透過する柔らかい光が濃茶を茶碗に注ぐ様子を強調し、侘び寂びの美意識を表現しました。
横組み障子を取り入れる際の注意点

横組み障子を取り入れる際の注意点には、以下のようなものがあります。まず、横組み障子は縦組み障子に比べ強度が劣るため、強風を受けるような場所は避けた方がよいでしょう。また、横組み障子は開閉がスムーズであることが特徴ですが、枠組みが細いため歪みやすいという弱点もあります。したがって、頻繁に開け閉めするような場所には不向きかもしれません。さらに、横組み障子は隙間が大きいため、防寒・防音効果は縦組み障子に劣ります。これらの注意点を踏まえた上で、設置場所や使用目的に合った横組み障子を選択することが重要です。