戸決りとは?|引き戸の気密を高める溝

良い家をつくりたい。
戸決りってどういう意味ですか?

建築とインテリア研究家
引き戸の枠にある、戸がはまる溝のことだよ。引戸の開閉で光や空気が漏れないようにする役割があるんだ。

良い家をつくりたい。
なるほど、溝があるからピッタリと閉まるんですね。

建築とインテリア研究家
そうだよ。戸決りを彫ることを「しゃくる」とも言われていて、読み方や漢字が難しいから「戸じゃくり」とも呼ばれているよ。
戸決りとは。
引き戸の用語「戸袋」は、引き戸の枠側の縦部分に彫り込まれた溝です。この溝は、引き戸がスムーズに出し入れできるよう、戸の厚みよりやや広めに作られています。引き戸の開閉時に建具の端が戸袋に収まることで、光が漏れず、冷暖房の空気が逃げるのを防ぎます。
戸袋は「戸じゃくり」とも呼ばれ、難解な読み方や漢字表記が特徴です。引き戸の開閉時に枠との接触音が気になる場合は、戸袋に緩衝剤を貼ったり、建具上部に「戸袋キャップ」を取り付けたりすることで改善できます。
戸決りの役割

戸決りとは、引き戸の気密を高めるために取り付けられる溝のことです。引き戸の建て付けがゆるいと、隙間から冷気や湿気が入り込んでしまいます。戸決りによりこの隙間がふさがれ、気密性が向上します。また、戸決りは引き戸が風でバタつくのを防ぎ、引き戸を閉めたときにガタガタと音がしないようにもしてくれます。さらに、戸決りは引き戸のガタつきを防止し、スムーズな開閉を確保する役割もあります。
戸決りがある建具

戸決りがある建具とは、引き戸の側面に溝が設けられ、そこに戸がはまることで気密性を高めた建具のことです。この溝は、戸と敷居の間に隙間が生じないようにするためのもので、冷気や外気の侵入を防ぎます。また、戸を固定する役割もあり、引き違い戸などでは戸と敷居の間のガタつきを抑える効果があります。戸決りがある建具は、玄関や勝手口などの外気の影響を受ける開口部によく用いられ、建物の気密性向上に貢献しています。
戸決りの読み方、漢字表記

戸決りの読み方は、「とかじまり」または「といじまり」です。戸決りの漢字表記は「戸当たり」で、引き戸の枠と引き戸との隙間にできる溝のことを指します。この溝が気密性を高める効果があり、戸決りを作ることで、熱や湿気、虫などの侵入を防ぎます。
戸決りの音の対策

戸決りにもう一つの重要な役割があります。それは戸決りの音の対策です。引き戸を閉めたときに生じる「ガチャ」という大きな音は、日常生活の中で気になることがあります。戸決りはこの音を軽減する役割を果たしています。
戸決りには、引き戸の溝内に取り付けられる小さな部品が組み込まれています。この部品は、引き戸が溝に滑り込む際に発生する衝撃を吸収し、音を抑えます。また、戸決りが戸の動きを滑らかにすることで、引き戸の開閉時の音も軽減することができます。
戸決りの位置

戸決りとは、引き戸と敷居の間に設けられる溝のことです。この溝は、引き戸の気密性を高め、風や雨の侵入を防ぐ役割があります。戸決りの位置は、引き戸の開閉や気密性に大きく影響します。
戸決りの位置が引き戸の中心より内側にある場合、引き戸は完全に閉まってもわずかに隙間が残り、気密性が低くなります。逆に、戸決りが中心より外側にある場合は、引き戸が完全に閉まると隙間がなくなり、高い気密性が確保できます。
そのため、気密性を重視する場合には、戸決りを引き戸の外側に配置するのが適しています。ただし、戸決りが外側にあると、引き戸の開閉が重くなるため、バランスを考慮して適切な位置を設定することが大切です。