巻上げ施工とは?病院で用いられる衛生的な床の貼り方

良い家をつくりたい。
巻上げ施工について教えてください。

建築とインテリア研究家
巻上げ施工とは、衛生環境に配慮した床材の施工方法です。床材を壁面に巻上げて貼ることで、継ぎ目がなくなり、汚れや細菌の侵入を防ぎます。

良い家をつくりたい。
どのようなところで使われるのですか?

建築とインテリア研究家
主に病院や医療施設などの衛生環境が重要な場所で使用されています。
巻上げ施工とは。
「巻上げ施工」とは、家やインテリアにおける用語で、床材を壁面に巻き上げて貼り付ける施工方法です。これは、特に病院などの衛生環境を重視する施設において採用され、細菌の繁殖を抑えます。
巻上げ施工とは

巻上げ施工は、病院などの衛生的空間において、床材の貼り付けに用いられる手法です。この工法では、あらかじめ床に敷かれた粘着剤の上に、床材を直接貼り付けていきます。接着剤が硬化する際に発生する圧力で、床材がしっかりと固定されます。
巻上げ施工のメリット

巻上げ施工のメリット
巻上げ施工は、その施工方法からいくつかの利点をもたらします。まず特筆すべきは、その衛生面での優位性です。施工中、床材を床に直に触れさせないため、ゴミやホコリが混入するリスクが大幅に低減されます。これにより、病院などの衛生管理が求められる施設に適しています。また、巻上げ施工は施工時間の短縮にも貢献します。床材をあらかじめ加工するため、現場での施工が効率化され、病院の業務に支障をきたす時間を最小限に抑えることができます。さらに、巻上げ施工では床材の隙間をなくすことが可能で、細菌やウイルスが繁殖するリスクを低減できます。これらのメリットにより、巻上げ施工は病院をはじめとする衛生的な環境を確保する必要がある施設において、最適な床貼り工法とされています。
巻上げ施工の注意点

-巻上げ施工の注意点-
巻上げ施工を実施する際には、いくつかの重要な点に注意が必要です。まず、床の清掃が重要です。汚れやゴミが残っていると、床材との密着が悪くなり、施工後に問題が生じる可能性があります。また、床と床材の平滑性も確認しましょう。段差や凹凸があると、床材の貼り付けが困難になります。適正な湿度管理も欠かせません。湿度が高すぎると接着剤が劣化し、低すぎると接着力が低下するため、適切な湿度の環境で施工を行う必要があります。最後に、作業手順の遵守が大切です。メーカーの指示に従わずに施工すると、失敗の原因になりかねません。
巻上げ施工に適した場所

巻上げ施工は、病院などの衛生面が求められる場所や手術室など、高いクリーン度が要求される場所に適した床の貼り方です。構造としては、塩化ビニール製のシート材やタイルを下地に貼り付ける工法で、継ぎ目や段差がなく、汚れや細菌の侵入を防止します。また、水や薬品にも強いという特徴を持ち、頻繁な洗浄や消毒が可能なため、高い衛生環境を維持することができます。
巻上げ施工の施工方法

巻上げ施工の施工方法では、実際の施工手順を順を追ってご説明します。まず、床面に特殊な接着剤を塗布し、その上に床材を敷き込みます。その後、ローラーを使用して床材をしっかりと圧着させます。この工程が完了すると、床材はしっかり床面に固定されています。次に、専用のリフターと呼ばれる機械を使用して、床材をゆっくりと持ち上げます。床材を持ち上げることで、床下スペースに隙間が生まれます。この隙間を利用して、床材の裏側にコーキング剤を注入し、床材と床面の間をしっかりと密着させます。最後に、床材を下げて圧着し、コーキング剤が完全に硬化するまで待ちます。この工程により、衛生的な床面が完成します。