IHクッキングヒーターとは？仕組み、メリット、注意点
良い家をつくりたい。
IHクッキングヒーターってどんなものですか？
建築とインテリア研究家
IHクッキングヒーターは、電磁誘導を利用して鍋底に渦巻電気を発生させて加熱する調理器です。熱効率が高く、安全性にも優れています。
良い家をつくりたい。
メリットだけじゃなくて、注意点ってありますか？
建築とインテリア研究家
通常の換気扇では換気が不十分な場合があるので、IH専用換気扇が必要になることがあります。また、リフォームの場合は、専用回路の追加などが必要になる可能性があります。
IHクッキングヒーターとは。
「IHクッキングヒーター」とは、住空間でよく耳にする言葉です。電磁誘導の原理を利用して鍋底で渦電流を発生させ、鍋自体に熱を生じさせる調理機器のことです。電磁調理器とも呼ばれています。
「IH」とは「Induction Heater」の略で、電磁誘導加熱を意味します。電磁誘導加熱では、鍋以外に熱くなるものがなく、火も使わないため、安全性に優れています。また、熱効率が良く、強い火力で調理できます。掃除も簡単なので、人気があります。
ただし、IHクッキングヒーターでは上昇気流の発生が少ないため、通常の換気扇では十分な換気ができないことがあります。そのため、IH専用換気扇の導入を検討することが推奨されます。
リフォームでIHクッキングヒーターを設置する場合、通常は30アンペアの専用回路を追加する必要があります。そのため、メインブレーカーの交換、引き込み線のサイズアップ、分電盤の補強などの作業が必要となる場合があります。
IHクッキングヒーターの仕組み
-IHクッキングヒーターの仕組み-
IHクッキングヒーターは、電磁誘導の原理を利用して加熱を行います。鍋やフライパンなどの金属製の調理器具の底に、電磁コイルから発生した磁力線が伝わります。この磁力線が調理器具の底で渦電流を発生させ、その抵抗によって熱が発生します。熱は直接調理器具に伝わるため、高い熱効率を誇り、素早く調理することができます。さらに、IHクッキングヒーターは調理器具の底にのみ熱を発生させるため、周囲の空気をほとんど加熱しません。そのため、調理時の室温上昇が抑えられ、快適な調理環境を実現できます。
IHクッキングヒーターのメリット
IHクッキングヒーターのメリットは数多くあります。まず特筆すべきは、ガスコンロと比べても高い熱効率です。電磁誘導を利用することで、鍋やフライパンなどの調理器具の底部に直接熱を発生させ、効率的に加熱することができます。
また、火を使用しないため、燃焼による一酸化炭素の発生がありません。そのため、換気を必要とせず、キッチン空間を快適に保つことができます。さらに、IHクッキングヒーターはフラットなガラス面なので、汚れが付きにくく、お手入れが簡単です。
さらに、IHクッキングヒーターは細かい温度調節が可能です。そのため、煮込みや炒め物など、さまざまな調理に適しています。また、安全機能が充実しており、空焚き防止機能やチャイルドロック機能などにより、安心・安全に使用することができます。
IHクッキングヒーターの注意点
IHクッキングヒーターの注意点
IHクッキングヒーターを使用する際には、いくつかの注意点があります。まず、電磁誘導によって発熱するため、磁気を帯びない鍋やフライパンは使用できません。鉄やステンレス製のものなど、IH対応の調理器具を使用してください。また、調理器の上に金属製のものを置くと誤作動を起こす可能性があるので、注意しましょう。
さらに、IHクッキングヒーターは熱源が鍋底に直接伝わらないため、空焚きには十分に注意が必要です。空焚きすると、火災が発生したり、ヒーターが故障したりするおそれがあります。
IHクッキングヒーターの寿命と交換時期
-IHクッキングヒーターの寿命と交換時期-
IHクッキングヒーターの平均的な寿命は約10～15年と言われています。使用頻度やお手入れ方法によって異なり、頻繁に使用したり、お手入れを怠ると寿命が短くなる可能性があります。
交換時期の目安は、IHクッキングヒーターの反応が鈍くなったり、火力が弱くなったり、異常音がしたりする場合です。また、ヒーターのガラスが割れたり、スイッチが動作しなくなったりした場合は、安全のためすぐに交換する必要があります。
交換費用は、機種や交換する箇所のによって異なりますが、10万～20万円程度が相場と言われています。長持ちさせるためには、定期的なお手入れを行い、過度な使用を避けることが重要です。
リフォーム時のIHクッキングヒーター採用における注意点
リフォーム時にIHクッキングヒーターを採用する際の注意点としては、まず既存の住宅がIHに対応しているかどうかを確認することが大切です。IH調理器は電磁調理器のため、電力の供給が必要です。また、IH調理器を設置するための専用のコンセントが必要となります。そのため、既存の住宅にIH調理器を導入する場合、電線の増設やコンセントの交換などの工事が必要になる場合があります。さらに、IH調理器は熱源を発生させないため、換気扇の設置が必要です。また、IH調理器は磁性のある鍋やフライパンのみを使用できるため、既存の調理器具が対応していない場合は買い替える必要があります。
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