蝶番とは?建築業界の呼び方や種類を紹介

良い家をつくりたい。
「蝶番」ってどういう意味ですか?

建築とインテリア研究家
「蝶番」は、ドアや蓋などを開閉できるようにする部品のことです。

良い家をつくりたい。
ドアや蓋を支えるんですか?

建築とインテリア研究家
そうです。蝶番はドアや蓋と枠を接続し、開閉動作を滑らかにします。
蝶番とは。
住宅やインテリアで使用する「蝶番(ちょうばん)」とは、扉や蓋などの開閉式部品を支えて開閉を可能にする金具のことです。建築業界では「丁番」と呼ばれるのが一般的です。
蝶番の役割と仕組み

蝶番とは、2 枚の板を連結し、軸の周りに回転できるようにする建築部品です。主に扉や窓などの開閉に使用されます。蝶番は、可動範囲を調整し、スムーズな開閉を可能にする重要な役割を果たします。基本的な仕組みは、回転軸となるピンが蝶番の2枚の葉の間に挿入され、葉が互い違いになって連結されています。この構造により、板は180度まで回転することができます。
建築業界で呼ばれる丁番

建築業界では、蝶番を「丁番(ちょうばん)」と呼んでいます。この呼称は、丁字形に似ている形から、「丁字の番」を略して付けられたと言われています。丁番は、建具や家具などを回転させるために使用される金物で、扉や蓋の開閉をスムーズにします。
蝶番の種類と特徴

蝶番の種類と特徴
蝶番にはさまざまな種類があり、それぞれに固有の特徴を持っています。一般的な種類として、以下があります。
* 蝶番最も一般的なタイプで、2枚の板を180度開閉することができます。
* 隠し蝶番ドアやキャビネットの側面に取り付けられ、開閉時に見えないように設計されています。
* スライド蝶番スライド運動によって開閉するタイプで、狭いスペースにも適しています。
* ピアノ蝶番長いバーに沿って小さな蝶番が連続的に配置されており、ピアノの蓋や重い扉に適しています。
* ロータリー蝶番360度回転する蝶番で、回転ドアや回転式の収納棚に使用されています。
蝶番の取り付け方

蝶番は、ドアや窓などの開き戸を取り付けるために使用される重要な建築金物です。蝶番を取り付けることは、開き戸の適切な機能と耐久性を確保するために不可欠です。
蝶番を取り付ける際には、いくつかの重要な手順があります。まず、ドアとドア枠の位置決めを行い、適切な隙間を確保します。次に、蝶番の取り付け穴をドリルで開けます。取り付け穴は、ドアとドア枠の両方に正確に開ける必要があります。その後、蝶番をネジで固定します。このとき、蝶番のピンがドアとドア枠の溝にしっかりと収まっていることを確認します。最後に、蝶番に潤滑油を塗布して、スムーズな開閉動作を確保します。適切に蝶番を取り付けることで、開き戸がスムーズかつ確実に機能するようになります。
蝶番の選び方

蝶番の選び方において、機能性と美しさの両方を考慮することが重要です。まず、扉の重量とサイズに合った蝶番を選ぶ必要があります。重い扉には大型で頑丈な蝶番が必要で、逆に軽い扉なら小型で軽量な蝶番で済みます。
次に、扉の開閉方向と必要な角度を考慮します。内開き扉には内開き用の蝶番、外開き扉には外開き用の蝶番を使用します。開閉角度が広い扉には、180度開くことを可能にする蝶番が必要になります。
最後に、デザインと仕上げを検討します。蝶番は単なる機能的な部品ではなく、部屋の装飾の一部にもなります。素材や仕上げを扉のデザインや部屋の雰囲気に合わせて選択しましょう。装飾的な蝶番は、クラシックなインテリアにアクセントを与えたり、現代的な空間に趣を加えたりすることができます。