【どんす張り】の豆知識
良い家をつくりたい。
「どんす張り」とはどういう工法ですか？
建築とインテリア研究家
「どんす張り」は、高級な織物を張るために、張り下地を何層にも重ねて白ネルを張り、平滑でふっくらとした下地を作成する工法です。
良い家をつくりたい。
今は別の素材も使われているそうですね。
建築とインテリア研究家
そうですね。基準を満たすファブリックとガラス繊維を使用して、不燃認定を取得して、用途が拡大しています。
どんす張りとは。
「どんす張り」とは、インテリア用語で、下地を複数層に重ねた上に白いネル生地を張り、滑らかでふっくらとした下地を作り、その上に「どんす」と呼ばれる高級織物などを張る技法です。近年では、難燃基準を満たすファブリック（カーテンや椅子の生地）やガラス繊維を使用して、専用のパーツ（ジョイナーなど）で仕上げることで、不燃認定を得ることができるようになり、使用用途が拡大しています。
どんす張りの起源と特徴
【どんす張りの起源と特徴】
「どんす張り」とは、紙を薄く延ばして加工した薄紙の一種です。その起源は古く、奈良時代に中国から伝わったと言われています。当時は「唐紙」と呼ばれ、主に障子紙や書画の表装に使用されていました。
どんす張りが特徴的なのは、その薄さと耐久性。紙を極限まで薄く延ばすことで、透明感と軽やかさを実現しています。一方で、紙の繊維を強く編み込んで加工するため、破れにくく丈夫な仕上がりになっています。この特徴から、障子紙や提灯の材料として広く用いられるようになりました。
現代のどんす張り
現代のどんす張り
今日では、伝統的などんす張りに代わって、より現代的な方法が用いられることが多くなっています。その1つが、防水シートやルーフィングフェルトの使用です。防水シートは、合成樹脂でできたシートで、屋根の下地材の上に敷き詰めて水分の浸入を防ぎます。ルーフィングフェルトは、アスファルトでコーティングされた紙製のシートで、防水シートと同様に使用されます。さらに、アスファルトシングルや金属屋根材などの耐久性の高い材料も、どんす張りの代替として利用されています。このような現代的な方法は、伝統的などんす張りよりも耐候性や耐久性が高いというメリットがあります。
どんす張りのメリット
-どんす張りのメリット-
どんす張りとは、壁や天井に薄い布を張り付ける技法です。この技法には、さまざまなメリットがあります。
まず、遮音性が高いことで知られています。布が音波を吸収するため、音が外部に漏れにくくなります。したがって、プライバシーを保護したり、騒音を低減したりするのに役立ちます。
また、吸湿性にも優れています。布が湿気を吸湿するため、湿度の高い部屋でも快適な環境を保つのに役立ちます。これは、カビやダニの発生を防ぐのにも効果的です。
さらに、装飾性が高いのも特徴です。様々な布地や柄を使用することで、部屋の雰囲気をガラリと変えることができます。壁に色や模様を加えることで、部屋をより居心地の良い空間にすることができます。
どんす張りの応用例
「どんす張り」の応用例は多岐にわたります。代表的なものとしては、農作物のハウス栽培があります。どんす張りのビニールハウスは、保温性と日照の確保に優れているため、果物や野菜の早期収穫を可能にします。また、畜産業でも畜舎の保温や防湿のためにどんす張りが利用されています。
さらに、建築の分野では、屋根や外壁の防水強化や断熱を目的としたどんす張りも見られます。耐久性と柔軟性が高く、建物の寿命を延ばすことができます。また、土木工事においても、トンネルや橋梁の防水対策や、河川やダムにおける浸食防止に活用されています。
不燃認定を取得したどんす張り
「不燃認定を取得したどんす張り」は、日本の伝統的な建設技法であるどんす張りに現代的な技術を融合させた革新的な手法です。通常、どんす張りは木材や竹などの可燃性材料を使用しますが、この新しい形態では、不燃性材料を使用して建築基準法上の不燃認定を取得しています。これにより、高層建築や商業施設など、より厳しい防火基準が求められる建物にもどんす張りを採用することが可能になりました。この不燃認定を取得したどんす張りは、耐火性と伝統的な美観を兼ね備え、現代建築にも調和した独特の仕上げを施すことができます。
＼ 最新情報をチェック ／
