VOC放散期間とは？

2024-03-21

VOC放散期間とは？

良い家をつくりたい。

「VOC放散期間」ってどういう意味ですか？

建築とインテリア研究家

住宅の完成後、引き渡しまでの期間で、接着剤や塗料を乾燥させて、揮発性有機化合物（VOC）の濃度を下げるために設けられる期間のことです。

良い家をつくりたい。

なぜVOCの濃度を下げる必要があるんですか？

建築とインテリア研究家

VOCは人体に有害な化学物質で、頭痛や吐き気などの症状を引き起こすことがあるからです。引き渡し前にVOC濃度を下げることで、入居後の健康被害を防ぐことができます。

VOC放散期間とは。

住宅業界で「VOC放散期間」と呼ばれる期間があります。これは、新築やリフォーム後に室内の揮発性有機化合物（VOC）濃度を下げるために設けられる放置・換気期間のことです。

VOC放散期間は通常1週間～数週間で、この間に接着剤や塗料を完全に乾燥させ、換気を十分に行います。これにより、VOC濃度を安全基準値以下に下げることができます。俗に「からし期間」とも呼ばれます。

引き渡しまでに十分な時間が確保できない場合は、「ベークアウト」と呼ばれる手法が用いられます。これは、室温を意図的に上げて強制的にVOCを放散・排出させる方法です。

VOC放散期間とは

-VOC放散期間とは-

揮発性有機化合物（VOC）放散期間とは、新建材や家具、塗料などの建築材料から放出されるVOCが空気中に拡散し続ける期間のことを指します。これらの材料に含まれる揮発性の化学物質は、製造過程や塗布過程で放出され、その後も徐々に空気中に拡散していきます。

VOC放散期間の目的

VOC放散期間の目的とは、建材や家具などから放出される揮発性有機化合物（VOC）が室内空気中に広がるのを防ぐことです。VOCは、健康に悪影響を及ぼす可能性のある化学物質で、目や喉の刺激、頭痛、吐き気を引き起こすことがあります。放散期間中の換気により、これらの有害物質を屋外に放出し、室内の空気質を改善するのに役立ちます。

VOC放散期間の長さ

VOC放散期間の長さは、使用する塗料の種類や周囲の環境条件によって大きく異なります。一般的に、水系塗料は溶剤系塗料よりもVOC放散期間が短く、1週間程度でほとんどのVOCが放散されます。一方、溶剤系塗料はより長い期間、VOCを放散し続けることが多く、数週間から数か月かかる場合もあります。また、室温や湿度、換気の度合いによっても、VOC放散期間の長さに影響します。高温多湿の環境や換気の悪い部屋では、VOCの放散速度が遅くなり、期間が長くなります。

VOC放散期間中の注意点

VOC放散期間中は、空気中のVOC濃度が高くなるため、以下の点に注意が必要です。

* -換気を十分に行う- VOCを排出するため、窓やドアを開けて換気を十分に行いましょう。換気扇や空気清浄機も活用すると効果的です。
* -直接接触を避ける- VOCは主に塗装面や接着剤から放出されます。塗装中や施工後は、直接触れないように注意しましょう。
* -子供や妊婦は注意- 子供や妊婦はVOCの影響を受けやすいため、換気が不十分な場所では長時間の滞在を避けましょう。
* -臭いを感じたら- VOC特有の臭いを感じたら、すぐに換気を強めましょう。臭いが消えるまでは、その部屋の使用を控えましょう。
* -異常を感じたら- 頭痛や吐き気など、体調に異常を感じたら、すぐに換気をし、医師の診察を受けましょう。