ラス下地の基礎知識

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ラス下地の基礎知識

良い家をつくりたい。

先生、『ラス下地』ってどういうものですか?

建築とインテリア研究家

木造建物の外壁などに使う下地の種類だよ。防水紙の上に金属製の網状のものを張って、その上にモルタルを塗って仕上げるんだ。

良い家をつくりたい。

ラスって金属の網のことなんですね。モルタルを塗るために使うんですか?

建築とインテリア研究家

そうだね。ラスはモルタルをしっかり付着させて、外壁の強度や耐久性を高める役割があるんだよ。

ラス下地とは。

ラス下地とは、木造建物の外壁などで使われる下地の一つです。合板の下地に防水紙を張り、その上に金属板に一定間隔で切れ目を入れた「メタルラス」または針金を編んだ金網状の「ワイヤーラス」を張ります。その後、モルタルで塗り仕上げます。

ラス下地の役割

ラス下地の役割

ラス下地の役割

ラス下地は、モルタルや漆喰などの仕上げ材を塗布する前に壁面に取り付けられる金網状の材料です。その主な役割は次のとおりです。

* 下地への付着性を向上 ラス下地は壁面への仕上げ材の付着性を高め、剝離やひび割れを防ぎます。
* 補強効果 ラス下地は壁面に強度と耐久性を付与し、衝撃や地震などの荷重に耐えることができます。
* 湿気調整 ラス下地は、湿気の過度な蓄積を防ぎ、壁内の結露を削減します。
* 作業効率の向上 ラス下地は平らな表面を作り、仕上げ材の塗布を容易にし、施工時間を短縮します。
* コスト削減 ラス下地を使用することで、仕上げ材の厚さを薄くすることができ、コストを削減できます。

ラス下地の種類

ラス下地の種類

ラス下地の種類

ラス下地には、用途や目的に応じてさまざまな種類があります。金属ラスは、亜鉛メッキされた厚手のワイヤーメッシュで、最も一般的なラス下地です。モルタルや石膏ボードを固定するのに使用されます。

もう1つの種類はプラスターボードです。これは、石膏コアを厚手の紙で挟んだもので、防火性と耐湿性に優れています。乾式壁や湿気の多い場所に使用できます。

ガラス繊維メッシュは、ガラス繊維でできた軽量で柔軟なラス下地です。軽量で衝撃に強く、曲面や複雑な形状に適しています。

また、モルタル用ラスと呼ばれる、モルタル塗布専用のラス下地もあります。このラス下地は、厚みがあり、モルタルをがっちりと保持するように設計されています。

ラス下地の施工方法

ラス下地の施工方法

ラス下地の施工方法

ラス下地を施工するには、まず必要な材料と道具を揃えます。必要な材料はラス金網、アンカーピン、モルタル、ラス止め釘です。必要な道具はハンマー、ペンチ、メジャー、コテなどです。

施工手順は次の通りです。まず、壁面を平らに整え、ホコリや汚れを取り除きます。次に、ラス金網を壁面に水平に張ります。ラス金網は、アンカーピンで壁面に固定します。アンカーピンは、ハンマーで打ち込みます。ラス金網を張ったら、ラス止め釘で金網を固定します。ラス止め釘は、ハンマーで打ち込みます。最後に、モルタルをコテでラス金網の上に塗ります。モルタルは、厚さ約10mmに均一に塗ります。

ラス下地のメリット・デメリット

ラス下地のメリット・デメリット

-ラス下地のメリット・デメリット-

ラス下地は、壁や天井の仕上げに使用する下地材料で、鋼製の網状の素材を指します。このラス下地にモルタルを塗布することで、強度や耐火性を向上させることができます。ラス下地には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

-メリット-

* 耐火性が高い鋼製であるため、火災時にも延焼を抑えることができます。
* 強度があるモルタルとの組み合わせにより、高い強度を実現できます。
* 軽量薄い鋼板を使用するため、他の下地材と比べて軽量です。
* 施工が容易釘やビスで簡単に壁や天井に固定できます。

-デメリット-

* 施工コストが高い材料費と施工費が比較的高いです。
* 腐食しやすい鋼製であるため、湿気の多い場所では腐食しやすいという欠点があります。
* 断熱性が低い鋼材自体は断熱性がないため、断熱材との併用が必要です。

ラス下地を適切に使用するためのヒント

ラス下地を適切に使用するためのヒント

ラス下地を適切に使用するためのヒント

ラス下地を効果的に使用するには、いくつかの重要なヒントを考慮することが不可欠です。まず、ベースとなる下地が平らで安定していることを確認してください。段差や凹凸があると、ラス下地の固定が困難になり、仕上がりにも影響が出ます。また、使用するラスの種類に適した固定具を選ぶことも重要です。薄いラスには釘またはタッカー、厚いラスにはスクリューを使用するのが一般的です。

さらに、ラスを張る際は、ジョイント部分の重なりを十分に確保しましょう。最低10cmの重なりがあれば、ひび割れや亀裂を防ぐことができます。また、ジョイント部分には適切に接着剤またはメッシュテープを使用し、しっかりと固定してください。ラスを張った後は、仕上げ材を塗布する前に目荒らしを行い、表面をなめらかにします。

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