床材の耐摩耗性とは？見極め方やおすすめのフローリング

床材の耐摩耗性とは？見極め方やおすすめのフローリング

耐摩耗性とは

-耐摩耗性とは-

床材の耐摩耗性とは、表面がこすれや擦り傷によって摩耗して劣化してしまうことに対する抵抗力のことを指します。床材の種類によって異なるこの耐摩耗性は、床の使用頻度や目的に合わせて適切な床材を選択することが重要です。耐摩耗性に優れた床材は、頻繁に人が行き来したり、重い荷物が置かれたりしても、美しい見た目を長期間維持することができます。

耐摩耗性の見極め方

耐摩耗性の見極め方

床材の耐摩耗性は、使用する部屋やライフスタイルに応じて選ぶことが重要です。耐摩耗性の指標としては、JIS規格の「アキュタブレイザー法」によって測定される「タバートルネード法」が用いられます。この試験では、回転する砂紙を用いて表面をこすり、劣化具合をランク分けします。耐摩耗性を示す等級は1～5まであり、数字が大きいほど耐摩耗性に優れています。一般的に、居間や寝室など使用頻度の高い部屋にはAC2～AC3、廊下や玄関などの高頻度使用の部屋にはAC4～AC5の耐摩耗性を持つ床材が推奨されています。

耐摩耗性に優れたフローリングの種類

耐摩耗性に優れたフローリングの種類

耐摩耗性に優れたフローリングには、さまざまな種類があります。最もポピュラーなのはラミネートフローリングで、表面に硬い層があり、傷や摩耗に強くなっています。他のオプションとしては、ビニールフローリングがあります。柔らかく弾力があり、へこみにも強くなります。

より耐久性を求める場合は、複合フローリングまたは無垢フローリングが適しています。複合フローリングは、耐摩耗性に優れたラミネート表面と、弾力性に優れたコア材の組み合わせで、へこんだり傷ついたりしにくくなっています。一方、無垢フローリングは、固い木材から作られており、最も耐久性に優れていますが、お手入れも必要になります。

耐摩耗性の高い床材のメリット

耐摩耗性の高い床材には、数多くのメリットがあります。まず、耐用性が高く、頻繁な使用や過酷な条件下でも長持ちします。また、傷やへこみに強いため、家具の移動や落としたものによるダメージにも耐えます。さらに、見た目が美しい床材が多く、住空間に高級感や洗練さを添えることができます。

耐摩耗性の素材の選び方

耐摩耗性の高い素材を選ぶには、表面硬度と摩耗指数の2つの指標をチェックすることが大切です。表面硬度とは、傷がつくまでの強度を表す数値で、モース硬度で表されます。モース硬度が大きいほど、傷つきにくくなります。摩耗指数は、使用や歩行によって摩耗するまでの耐性を表す数値です。摩耗指数が大きいほど、摩耗しにくくなります。フローリングを選ぶ際には、この2つの指標を参考に、使用する場所やライフスタイルに合った耐摩耗性の素材を選択しましょう。