東障子とは？障子の種類と使い方

東障子とは？障子の種類と使い方

東障子の特徴

東障子とは、障子の種類の一つで、その名の通り、東向きに設置される障子のことを指します。障子は日本の伝統的な建具で、明かりを取り入れながらプライバシーを確保する役割を果たします。東障子は、朝日に照らされて柔らかな光を室内に取り込み、清々しい雰囲気を生み出します。また、障子は通気性に優れているため、室内の空気を循環させる効果もあります。東障子は、縁側や和室など、日本建築によく取り入れられている障子の種類です。

東障子の歴史と由来

東障子とは？障子の種類と使い方を理解するうえで、東障子の歴史と由来を知ることが大切です。東障子は、もともと平安時代に寝殿造りの寝殿に用いられた、引き戸形式の障子でした。目的は、外からの光を取り入れつつもプライベートな空間を確保することでした。その後、鎌倉時代には、床の間や茶室内にも用いられるようになり、室町時代になると、一般家庭にも広まっていきました。東障子は、障子紙を細長い格子状の枠に取り付けたもので、その簡潔な構造と機能性から、現在でも日本の伝統的な建築物に欠かせない存在となっています。

東障子の種類

東障子の種類

東障子は、障子の種類の中でも最も一般的なものです。その構造は、枠に和紙を張ったシンプルなもので、開け閉めが容易です。使用されている和紙の種類によって、光を透過する量や質感が異なります。一般的な種類として、薄美張りは光を通しやすい半透明の和紙で、柔らかな光を取り込みます。また、茶美張りは淡い褐色の和紙で、落ち着いた雰囲気を演出します。さらに、金銀箔障子は、和紙に金箔や銀箔を貼った豪華なもので、格式高い空間を演出します。

東障子の使い方

-東障子の使い方-

東障子は、障子紙が貼られた二枚の枠組みが、蝶番で折れ曲がるようにつながっている障子です。操作は簡単で、片方の枠をスライドさせることで、開閉できます。東障子は主に、和室の開口部に使用され、光を取り入れながらもプライバシーを保ちます。

使用方法は、障子紙が貼られた側を室内側にし、もう片側の枠をスライドさせて開けます。閉めるときは、スライドさせた枠を本来の位置に戻します。また、一部の東障子には、「引き手」と呼ばれる小さな持ち手がついており、これを引っ張って開閉します。

東障子は、部屋の明るさを調整したり、室内の視線を遮ったりするために使用されます。障子紙を通した柔らかな光は、和室の落ち着いた雰囲気を演出します。また、障子紙を張替えれば、部屋のイメージチェンジにも役立ちます。

東障子のメリットとデメリット

東障子のメリット

東障子は、障子の種類の中で最もポピュラーなもので、その使いやすさから広く親しまれています。まず挙げられるメリットは、通気性の良さでしょう。障子紙は和紙の一種で、その繊維が細かい網目状になっているため、通気性に優れています。窓を開けなくとも室内に新鮮な空気を循環させられ、快適な空間をつくるのに役立ちます。

さらに、東障子は採光性にも優れています。障子紙には半透明性があり、外からの光を柔らかく室内に取り込むことができます。そのため、自然光を取り入れながら、プライバシーも確保できます。また、障子紙は交換が容易なため、定期的に張り替えれば、常に清潔で快適な状態を保つことができます。

＼ 最新情報をチェック ／