タッサーとは?家とインテリアの用語解説

良い家をつくりたい。
『タッサー』について教えてください。

建築とインテリア研究家
タッサーとは、野生の蚕の繭から作った絹糸か、それを使った平織の布のことです。

良い家をつくりたい。
野生の蚕の繭から作られているんですね。

建築とインテリア研究家
はい、そのため、タッサーは特徴的な横畝があります。また、現代では風合いが似ているものもタッサーと呼ばれています。
タッサーとは。
「タッサー」とは家やインテリア用語で、野生のカイコの繭から得られる絹糸、またはその絹糸を使った平織りの布を指します。タッサーは、経糸よりも太い緯糸を使用するため、横畝が特徴的です。現在では、タッサーに似た風合いの素材もタッサーと呼ばれています。
タッサーの定義:野蚕の糸から作られる独特な生地

タッサーとは、野蚕の糸から作られる独特な生地です。野蚕とは、桑の葉ではなく、オークやアージュナなどの木の葉を食べて育つ蚕です。これらの蚕は家畜化されておらず、放し飼いで飼育されています。タッサーの糸は、桑によって飼育された家蚕から得られるシルクとは異なり、ざらざらとした質感を持ち、天然の黄褐色をしています。タッサーは、その独特な風合いと耐久性で知られ、高級服地やホームファブリックによく使用されています。
タッサーの特徴:横畝が特徴的な平織生地

タッサーの特徴 タッサーは、横方向に畝のある、ざっくりとした平織生地です。この横畝がタッサーの特徴的な風合いを与えています。原料となる天然のシルクは、野蚕の繭から採られます。野蚕は家蚕とは異なり、野生の森に生息しているため、その繭は硬く丈夫です。また、このシルクには天然の不純物が含まれるため、タッサー生地はわずかにざらついた触り心地になります。その素朴な風合いと耐久性が、インテリアやファッションに愛用されています。
タッサーの用途:カーテンやインテリアファブリックとして

タッサーの用途カーテンやインテリアファブリックとして
タッサーの独特な風合いと質感は、インテリアデザインに魅力的なアクセントを加えることができます。カーテンに使用すると、その光を拡散させる性質により、柔らかな光を室内に取り込みます。さらに、不揃いな織り目のテクスチャーは、部屋に特徴と深みを与えます。また、タッサーはクッションカバー、ベッドカバー、テーブルクロスなどのインテリアファブリックとしても使用され、素朴で洗練された雰囲気を演出します。
タッサーのお手入れ方法:摩擦や熱に注意

タッサーのお手入れには注意が必要です。
タッサーはデリケートな素材なので、摩擦や過度な熱にさらさないことが重要です。洗濯機での洗濯や乾燥機での乾燥は避け、手洗いするか、ドライクリーニングしてください。洗う際は、冷たい水と中性洗剤を使用し、強くこすったりねじったりしないでください。また、高温のアイロンがけや直射日光への長時間さらしも避けてください。タッサーをお手入れするときは、優しく取り扱うことで、その美しさと寿命を保つことができます。
類似の生地との違い:オーガンジーやシルクとの比較

タッサーは、独特の存在感を放つシルクの一種ですが、オーガンジーやシルクとの違いを知っておくと、適切な用途を検討することができます。
オーガンジーは、シースルーで薄く、パリッとした質感を持つシルクです。タッサーよりも通気性が良く、軽やかな印象を与えます。主に、ドレスやカーテンなどの装飾的な用途に使用されます。
一方、シルクは、タッサーよりも滑らかで光沢があり、高級感のある印象があります。丈夫でしなやかで、着心地の良い衣類や寝具など、肌に触れる用途に向いています。