防水パンとは?種類や設置場所、選び方を徹底解説

良い家をつくりたい。
すみません、防水パンについて教えてほしいんですけど。

建築とインテリア研究家
防水パンは、FRPやABS樹脂などの防水性の高い材料でできた皿状の水受け製品のことです。

良い家をつくりたい。
どこに使われているんですか?

建築とインテリア研究家
洗濯機の下やユニットバスの床などに使用されますよ。また、洗濯機を置くための防水パンは『洗濯パン』とも呼ばれます。
防水パンとは。
家の設備や内装で使われる用語に「防水パン」があります。防水パンとは、FRP(繊維強化プラスチック)やABS樹脂といった耐水性の高い素材で一体成型された、皿状の水受け器具のことです。洗濯機の下に設置したり、ユニットバスの床に使用したりします。なお、洗濯機を置くための防水パンは「洗濯パン」とも呼ばれます。
防水パンとは何か?

防水パンとは、給水管などの水回りから漏水が発生した際に、漏水を床に広げず、排水溝へ流すために設置される受け皿のことです。キッチンや洗面所、洗濯機置き場など、水を使う場所の床下に設置されます。防水パンは、水漏れによる床材の腐食や建物の構造体に及ぶ被害を防ぐために使用されます。
防水パンの種類

-防水パンの種類-
防水パンには、形状や素材によってさまざまな種類があります。
* -四角形パン-最も一般的なタイプで、長方形または正方形をしています。
* -丸形パン-円形の形状で、デザイン性に優れています。
* -角形パン-L字型など、隅が直角になっている形状です。
また、素材には以下のようなものがあります。
* -ポリプロピレン-軽量で安価ですが、耐久性は比較的低いです。
* -ABS樹脂-ポリプロピレンよりも強度がありますが、価格も高くなります。
* -ステンレス鋼-最も耐久性と耐腐食性に優れていますが、価格も高額です。
形状や素材に加えて、設置場所や必要な容量によっても適切な防水パンの種類が異なります。
防水パンの設置場所

-防水パンの設置場所-
防水パンは、水回り機器の設置場所によって、主に以下の場所に設置されています。
* -浴室- バスタブやシャワーの下部に、水滴や湿気から床を守るために設置。
* -洗面所- 洗面台の下部に、洗顔や歯磨きの際の飛び散った水から床を守るために設置。
* -トイレ- 便器の周囲に、便器から飛び出した水や排泄物から床を守るために設置。
* -洗濯室- 洗濯機や乾燥機の周囲に、洗濯時の水漏れや結露から床を守るために設置。
* -キッチン- シンクや食器洗浄機の周囲に、洗い物や水漏れから床を守るために設置。
防水パンの選び方

-防水パンの選び方-
防水パンを選ぶ際には、以下の点に注意することが重要です。
– サイズ 洗濯機の大きさに合わせて、適切なサイズのものを選びましょう。あまりにも大きなものはスペースを無駄にしますが、小さすぎると 洗濯機がうまく収まらず、水漏れのリスクが高まります。
– 素材 防水パンは一般的に、ポリプロピレンやABS樹脂などの耐久性のある素材で作られています。耐久性、耐薬品性、掃除のしやすさを考慮して、適切な素材を選択しましょう。
– 排水口 洗濯機からの排水ホースを接続するための排水口があることを確認しましょう。排水口が適切な位置にあったり、排水口の直径がホースのサイズに合っている必要があります。
– 排水溝 万が一水漏れが発生した場合に水を外に排出できるよう、排水溝が備わっているものを選びましょう。また、排水溝が詰まらないよう、定期的な掃除が必要です。
– デザイン 防水パンもインテリアの一部と考え、お部屋の雰囲気に合ったデザインのものを選びましょう。シンプルなデザインから、 декора的なものまで、さまざまな選択肢があります。
防水パンの設置方法

-防水パンの設置方法-
防水パンを設置する方法はいくつかあります。まずは排水口の位置を確認し、防水パンの排水口が排水トラップと合うかどうかを調べます。また、床面の勾配を考慮することも重要です。排水がスムーズに流れるように、排水口に向かって勾配を付ける必要があります。設置前に床面を平らにすることも重要で、歪みがあれば防水パンが適切に固定されません。防水パンを正しい位置に設置し、排水トラップと接続したら、ネジや接着剤で床に固定します。最後に、シーリング剤を防水パンと床の隙間や継ぎ目に充填し、水漏れを防ぎます。