建具枠の接合方法「留め」とは?
留めの種類と特徴
建具枠同士をつなぎ合わせる「留め」には、用途や素材に応じてさまざまな種類があります。以下に主な留めの種類とその特徴を紹介します。
-差し留め-
枠材の端に溝やほぞを作り、互い違いにして差し込む方法。強固で耐久性があり、枠材の厚みが増すため、安定感があります。
-蟻留め-
枠材の片方にほぞを切り、もう片方に溝を掘って差し込む方法。差し留めに比べて強度は劣りますが、取り外しが容易です。
-箱留め-
枠材の端を直角に重ねて、それを覆うように箱型の部材で覆う方法。見た目がきれいで、強度も確保できます。
-敷居留め-
柱の下端と敷居の間に溝を作り、そこに板状の部材を差し込む方法。敷居と柱を密着させることができ、雨漏り防止になります。
-契り留め-
枠材の端を互いに欠き取って差し込む方法。強度があり、見た目が美しいです。ただし、加工が複雑になります。