日本の伝統技術「渡りあご」でつくる、強度抜群の建築物
渡りあごの仕組みと特徴
「渡りあご」は、木材本来の強度や伸縮性を活かし、隙間のない強固な接合を実現する日本の伝統的な建築技法です。あらかじめ両方の木材に切り込みを入れ、互いに渡り合わせて組み立てることで、釘やボルトなどの金属部品をほとんど使用しません。
この接合方式の最大の利点は、木材が伸縮するのを許容することです。季節や湿度による木の動きに合わせて、接合部が柔軟に変化するため、建物が歪んだり割れたりするのを防ぎます。また、木材の端材を活用できるため、資源の有効活用にも貢献しています。