手水鉢– tag –

筧と掛け樋は、日本の伝統的な水の導き方の一つです。筧は竹や木材で作った筒状の導水管で、水源から低い場所へ水を流すために使用されます。掛け樋は、筧から水を勢いよく流すための樋状の構造物で、竹や石などで作られます。 筧と掛け樋は、単なる機能的な設備ではなく、和の美意識を表現する装飾的な要素でもあります。筧から流れる水の音が風情を添え、掛け樋の水しぶきが涼しさと趣きを生み出します。また、自然素材を使用したその素朴な姿は、庭園や茶庭などの日本の伝統的な空間によく調和します。

手水鉢とは何か 手水鉢とは、神社や寺院などにある、手や口を清めるための水容器のことです。通常は石や陶器で作られ、地上に置かれたり一部が地面に埋められたりしています。手水鉢は、参拝前に身を清め、神聖な場に入る準備をするために使用されます。その形状や装飾は時代や地域によってさまざまで、日本の文化や美意識を反映しています。

つくばいの役割と由来 つくばいとは、茶室や庭園などで手を清めるための手水鉢のことです。その歴史は古く、平安時代初期に遣唐使が唐から伝えたとされています。当初は寺院や神社で僧侶や参拝者が手や口を清めるために用いられましたが、時代とともに茶道の中で重要な道具として取り入れられるようになりました。茶室では、躙口（にじりぐち）の外に設けられ、茶事の際には必ずここで手が清められます。