バロック様式:豪華さと躍動感の芸術と建築
-バロック様式の起源と名前の由来-
バロック様式は、16世紀末から18世紀半ばにかけてヨーロッパで流行した芸術と建築の様式です。その起源は、ルネサンス期後期のイタリアのマニエリスム様式にさかのぼります。マニエリスムは、人為的でのびやかな形態と鮮やかな色彩を特徴としていました。
この様式がバロック様式と呼ばれるようになったのは、ポルトガル語の「barroco」に由来します。この言葉は「いびつな真珠」や「不規則な形」を意味します。バロック様式は、ねじれた柱、複雑な装飾、急激な明暗のコントラストといった特徴から、この名で呼ばれるようになりました。これらの特徴は、マニエリスムの洗練された優雅さとは対照的で、より豪華で躍動感のある表現を生み出しました。