大阪猫間障子とは?和室の風情を高める伝統的建具
大阪猫間障子は、和室の風情を高める伝統的な建具です。特徴として、格子状の組み手が猫間と呼ばれる四角形の空間に組まれており、光を通しながらも視線を遮り、室内に柔らかな明かりを採り入れることができます。また、組み手には連動構造が採用されており、障子を開け閉めすることで、隣り合う格子が連動して角度を変え、通気性を調整できます。
その由来は、江戸時代に大阪の豪商が、通気性が良く、光を通す建具を考案したことに遡ります。当時は、紙障子が主流でしたが、通気性が悪く、夏場の暑さをしのげないという課題がありました。そこで考案されたのが、大阪猫間障子です。猫間の形状が猫の目のように見えることから、この名が付けられました。