保温性– tag –

ウールの特徴に注目すると、まずその保温性に優れていることが挙げられます。ウールの繊維は内部に空気の層を多く含んでいるため、体温を逃がさず、寒い時期にも快適に保ちます。また、吸湿性にも富んでおり、湿気を吸い取って外に発散してくれるため、蒸れにくくさわやかな肌触りです。さらに、ウールの繊維は弾力性があり、シワになりにくく、形を保ちやすいという特徴を持っています。

絹とは天然繊維であり、カイコと呼ばれる昆虫の繭から採取されます。カイコは、クワの葉を食べて育ち、成長とともに絹腺を発達させます。成熟すると、カイコはフィブロインと呼ばれるタンパク質を分泌し、体を包む繭を作り始めます。このフィブロインが、絹の主な成分となります。

絹は、天然繊維のフィラメントから作られる繊維です。フィラメントとは、長くて連続した繊維であり、絹の場合、カイコの幼虫が繭を作る際に吐き出す糸から採取されます。このフィラメントは、通常、数千本から数万本が束ねられて糸状になっています。絹の特徴を決定するのはこのフィラメントの構造です。絹のフィラメントはタンパク質の一種であるフィブロインで構成されており、これが絹に独特の光沢、強度、伸縮性を与えます。