【どんす張り】の豆知識
【どんす張りの起源と特徴】
「どんす張り」とは、紙を薄く延ばして加工した薄紙の一種です。その起源は古く、奈良時代に中国から伝わったと言われています。当時は「唐紙」と呼ばれ、主に障子紙や書画の表装に使用されていました。
どんす張りが特徴的なのは、その薄さと耐久性。紙を極限まで薄く延ばすことで、透明感と軽やかさを実現しています。一方で、紙の繊維を強く編み込んで加工するため、破れにくく丈夫な仕上がりになっています。この特徴から、障子紙や提灯の材料として広く用いられるようになりました。