緞通・段通の基礎知識
-緞通の歴史と由来-
緞通は、中央アジアで生まれた伝統的な絨毯の一種です。起源は13世紀頃まで遡り、遊牧民が羊の毛やヤギの毛を使用して、移動式の住居を暖かく快適にするために作っていました。
16世紀以降、緞通はペルシャ(現在のイラン)に伝わり、洗練され、芸術性の高いものへと進化しました。17世紀には、緞通はヨーロッパに輸入され、宮殿や教会などで贅沢品として珍重されました。
その後、19世紀にはジャカード織機の発明により、より精巧で複雑なデザインの緞通が生産できるようになりました。現在では、緞通は世界各地で生産されており、伝統的なスタイルから現代的なデザインまで、さまざまな種類があります。