スペイン杉(スパニッシュシーダー)の特徴と活用法

良い家をつくりたい。
先生、スパニッシュシーダーの特徴を教えてください。

建築とインテリア研究家
スパニッシュシーダーは、中南米や西インド諸島原産の広葉樹で、気乾比重が0.43〜0.45と軽く柔らかく、心材は濃赤褐色をしています。

良い家をつくりたい。
なるほど。葉巻の箱の材料として有名なんですね。

建築とインテリア研究家
その通りです。また、建材や家具のキャビネット、彫刻や木工品の材料としても広く使用されています。
スパニッシュシーダーとは。
住宅インテリアの用語で「スパニッシュシーダー」と呼ばれる木材がある。中南米や西インド諸島に自生するセンダン科の落葉樹だ。英名では「セドロ」と称され、樹高は約12~30mと高い。
「シーダー」の名称が付いているが、針葉樹ではなく広葉樹である。名前の由来は、シーダーと似た香りがすることからだ。気比重が0.43~0.45と軽く柔らかい樹種で、木目は通常まっすぐ。辺材は薄茶色、心材は濃い赤褐色で、色の差がはっきりしているのが特徴。
歴史的には葉巻の箱の材料として広く知られるようになった。現在では建築資材や家具(特にキャビネットなど)の材料としてよく使われるほか、彫刻や木工品にも用いられている。
スペイン杉とは何か

スペイン杉とは、マホガニーの仲間ですが、学術的には「セドロ」と呼ばれる樹木です。原産はアメリカ大陸の熱帯地域で、中南米を中心に広く分布しています。この木材は赤みがかった褐色で耐久性が高く、船舶の甲板や高級家具、楽器の材料として重宝されています。また、スペイン杉は成長が早く、植林することで持続可能な資源として活用できることが期待されています。
スペイン杉の特徴

スペイン杉の特徴
スペイン杉、またはスパニッシュシーダーは、ヒノキ科の常緑高木です。その特徴として、赤褐色から茶色の心材を持ち、耐腐朽性に優れ、耐久性が高いことが挙げられます。また、まっすぐな幹と均質な木目をしており、加工性が良く、緻密で硬質なため、衝撃に強いという性質があります。さらに、独特の芳香を放ち、害虫やシロアリにも強いという特性を持っています。
スペイン杉の活用法

スペイン杉の活用法は、その耐久性、耐腐性、加工の容易さから、さまざまな分野で広く利用されています。伝統的に建築材として使用され、船舶の甲板材、窓枠、ドアなど、耐久性と耐候性が求められる部位に使用されます。また、高級家具、工芸品、楽器などの製造にも用いられ、その美しい木目や滑らかな質感で知られています。さらに、自動車内装材、スポーツ用品などの用途でも活用されており、その多用途性が特徴です。
家具におけるスペイン杉の活

家具におけるスペイン杉の活用
スペイン杉は、その耐久性と美しい木目に定評があり、高級家具の製造によく使用されます。この木材は硬く緻密で、摩耗や損傷に耐性があります。また、独特の赤褐色の色合いが特徴で、時間とともにさらに深みが増します。
スペイン杉は、ベッド、ワードローブ、ダイニングテーブルなどの幅広い家具に使用されています。その耐久性は、日常的な使用や重さに耐えるのに理想的です。また、美しい木目は、家具にエレガントで時代を超えた外観を与えます。
スペイン杉のもう一つの利点は、その仕上げ性の良さです。ニスや着色剤を塗布すると、木材の木目が強調され、豊かな色合いになります。このため、スペイン杉は、伝統的から現代的まで、さまざまなインテリアスタイルに適した家具の製作に適しています。
その他スペイン杉の活用法

その他スペイン杉の活用法として、家具の制作にも用いられています。ギターやバイオリンなどの楽器の製造にも使われますが、それ以外にもドア、窓枠、階段などの建築資材や、装飾品、船舶の甲板などの用途があります。さらには、スペイン杉のオイルは抗菌性があり、化粧品や医薬品としても利用されています。