ソフトメープル類の活用術!特徴と用途を徹底解説

良い家をつくりたい。
「ソフトメープル類」ってなんですか?

建築とインテリア研究家
ムクロジ科カエデ属の広葉樹で、比較的やわらかいものを総称して「ソフトメープル類」と呼ぶんですよ。

良い家をつくりたい。
硬いものは「ハードメープル」と呼ぶんですね。どんな種類があるんですか?

建築とインテリア研究家
レッドメープル、シルバーメープル、ビッグリーフメープルなどがソフトメープル類に入ります。対して、シュガーメープルなどがハードメープル類に分類されます。
ソフトメープル類とは。
「ソフトメープル」は、広葉樹であるカエデ属の中でも、比較的柔らかい木材の総称です。レッドメープル、シルバーメープル、ボックスエルダー、ビッグリーフメープル、ウォーターメープル、スワンメープル、スカーレットメープルなどがそれに該当します。
対照的に、硬くて強度のあるシュガーメープルなどの種類は「ハードメープル」と呼ばれます。ソフトメープルはハードメープルに比べて強度が劣りますが、加工が容易で、加工後は緻密で美しい仕上がりになります。そのため、机の天板、ドア、モールディングなどの外装や装飾部材としてよく使用されます。
ソフトメープルの辺材(外側)は灰白色、心材(内側)は黄褐色から赤褐色ですが、辺材と心材の境目や年輪は不明瞭です。
ソフトメープル類とは?

ソフトメープル類とは?ムクロジ科カエデ属に属する落葉樹の総称で、主に北半球の温帯地域に分布しています。特徴として、葉が柔らかく、大きく掌状に切れ込みが入っていることが挙げられます。他のカエデ属の木々とは、花序や果実の形態に違いがあります。
ソフトメープル類の特徴

ソフトメープル類の特徴は、以下のような点が挙げられます。
まず、葉は掌状に分かれており、縁にギザギザがあります。葉の色は鮮やかな緑色で、季節によって黄色やオレンジ色に変化します。樹形は丸みがあり、枝は広がって生えています。また、樹高は15~20メートルほどで、成長が比較的早いです。さらに、耐寒性と耐暑性に優れており、幅広い気候条件に対応できます。また、病気や害虫にも比較的強く、管理が容易なのも特徴です。
ソフトメープル類の加工性

ソフトメープル類の加工性は、その軽さと加工のしやすさで知られています。柔らかい性質のため、旋盤加工や切削加工などさまざまな加工に適しています。また、釘打ちやネジ止めも容易で、接着剤との相性が良好です。さらに、塗装や染色によく反応し、美しい仕上がりになります。そのため、家具、キャビネット、建築用材など、さまざまな用途に利用されています。
ソフトメープル類の用途

ソフトメープル類の用途は多岐にわたり、その強度と加工性の高さから建築資材に広く利用されています。造作材や構造材として用いられるほか、床材や家具などインテリアの分野でも活躍しています。また、その耐候性と反りに対する強さから、船舶や橋梁の材料としても適しています。
さらに、ソフトメープル類は楽器の製造にも用いられています。その鳴りの良さから、ギターやバイオリン、ドラムなどの材料として重宝されています。また、その美しい木目と加工性の高さから、工芸品や装飾品にも使用されています。
ソフトメープル類の施工上の注意点

-ソフトメープル類の施工上の注意点-
ソフトメープル類は加工の容易さと美しい木目から、さまざまな用途に用いられますが、施工時には下記の点に留意が必要です。
反りやすい性質があるため、乾燥や湿気の変化で反りやねじれが発生することがあります。特に幅の広い材や薄板では顕著です。十分な乾燥と適切な取り付け方法を心掛けましょう。
また、吸湿性が高いため、水分を吸い込み膨張する性質があります。屋外での使用では、雨水や湿気による変形を防ぐため、塗装やコーティングなどの保護対策が必要です。
さらに、割れやすいという特性があります。釘打ちやビス留めを行う際は、事前に下穴をあけるなど、割れを防止するための工夫が必要です。また、衝撃や圧力にも弱いので、取扱いや保管には注意しましょう。