シルバービーチとは？ニュージーランドのブナ科広葉樹
良い家をつくりたい。
シルバービーチについて教えてください。
建築とインテリア研究家
シルバービーチとは、ニュージーランドに分布するブナ科の広葉樹のことです。
良い家をつくりたい。
どんな特徴がありますか？
建築とインテリア研究家
樹高は30m程まで成長し、桃褐色または淡桃色の色をしています。乾燥時にキズや水分のむらが出やすく、耐久性は高くないです。
シルバービーチとは。
家のインテリア用語で「シルバービーチ」と呼ばれる木材は、ニュージーランドに自生する「サウスランドビーチ」というブナ科の広葉樹です。樹高は30メートル程度まで成長する高木で、産地によって気乾比重は0.55～0.74と異なります。
木目は真っ直ぐで、心材と辺材の色味の差がほとんどありません。桃褐色または淡桃色の色をしています。乾燥時には傷や水分むらが出やすいので、取り扱いには注意が必要です。
耐久性はあまり高くありません。木の表面が日本のカンバに似ているといわれ、用途もカンバやブナと同じような用途が多いです。建材ではフローリング材などに使用され、加工性が高いので家具、おもちゃ、器具の柄など幅広い用途があります。
シルバービーチの樹種としての特徴
-シルバービーチの樹種としての特徴-
シルバービーチは、ニュージーランド原産の広葉樹で、その独特の特徴から高く評価されています。背が高くまっすぐな幹を持ち、最大で30メートルにまで成長します。樹皮は滑らかで銀白色を呈しており、それがこの木の名前の由来となっています。
シルバービーチの材は、緻密で強靭かつ耐久性があります。木材の色は淡い黄色から赤褐色までさまざまで、美しい木目をしています。その耐腐食性と耐水性により、建設用材、家具、フローリングなどの幅広い用途に適しています。また、シルバービーチは装飾的な価値も高く、庭園や公園で植えられる観賞樹としても人気があります。
シルバービーチの用途
シルバービーチの用途は多岐にわたります。その美しい木目は家具やキャビネット、フローリングなどの用途に適しています。また、その耐久性からフェンスやデッキ、鉄道枕などの屋外構造にも使用されます。さらに、シルバービーチは製紙産業でも利用されており、高品質な紙の製造に使用されています。木材だけでなく、この種の葉や樹皮も伝統的なマオリ族の薬や染料として使用されてきました。
シルバービーチの加工について
シルバービーチの加工は、そのユニークな性質を最大限に活用するために不可欠です。この木材は非常に耐久性が高く、腐食や昆虫に強いことが特徴です。そのため、エクステリアの用途、特にデッキ材や外壁材として理想的な選択肢となっています。さらに、加工しやすいことで、さまざまな形状やサイズにカットして、多様な用途に使用することができます。シルバービーチの加工では、通常、乾燥、平面加工、接合の工程が行われます。このプロセスにより、シルバービーチの耐候性と美しさが確保され、長期にわたって優れた状態を維持できます。
シルバービーチの耐久性
-シルバービーチの耐久性-
シルバービーチは非常に耐久性のある木材で、腐敗や腐朽に対する耐性があります。その耐久性は、天然の防腐剤であるタンニンを豊富に含んでいることに起因しています。このタンニンは、腐敗を引き起こす真菌や害虫に対する木材の防御機構として機能します。また、シルバービーチは密度が高く、硬い木材でもあり、摩耗や衝撃に対する耐性があります。このため、シルバービーチは屋外での使用や、過酷な環境にさらされる用途に適しています。
シルバービーチと日本のカンバ類との類似点
-シルバービーチと日本のカンバ類との類似点-
ニュージーランド原産のシルバービーチは、日本に自生するカンバ類と密接に関連しています。どちらもブナ科 広葉樹で、葉の形や質感に類似点があります。また、両種とも軽量で柔らかい木材を持ち、ニュージーランドでは木材として利用される一方で、日本では家具や楽器の製造に使用されています。さらに、シルバービーチとカンバ類は、同様の生態系に生育しており、山岳地帯の湿った森でよく見られます。
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