サワラって、どんな木?

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サワラって、どんな木?

良い家をつくりたい。

先生、『サワラ』について教えてください。

建築とインテリア研究家

サワラはヒノキ科の常緑針葉樹で、高さは30mに達します。木曽五木のひとつとして知られています。

良い家をつくりたい。

そうですか。特徴はありますか?

建築とインテリア研究家

ヒノキとは異なり香りが弱く、水分や湿気に強いのが特徴です。また、加工しやすいので、造作や障子などに使われます。

サワラとは。

「さわらは、ヒノキ科の常緑針葉樹で、高さは30mに達します。日本語では「椹」または「花柏」と書かれ、日本固有の樹木で、岩手県南部から南の各地に分布していますが、特に木曽・飛騨地方に多く見られます。

江戸時代には、さわらはヒノキ、アスカ、コウヤマキ、ネズコとともに「木曽五木」の一つに数えられ、尾張藩によって厳しく保護されていました。盗伐した者は厳罰に処されました。

さわらはヒノキに比べて香りが弱く、水分や湿気に強いのが特徴です。割れやすいという欠点はありますが、軽くて柔らかく加工しやすいので、年輪の詰まったものは外壁材、屋根葺き材、敷居や鴨居などの造作、襖や障子などの組子に使用されています。

建築材以外にも、仏壇、飯台、手桶などにも使われ、中でも小判型の風呂おけが有名です。」

サワラの特徴

サワラの特徴

-サワラの特徴-

サワラは、ヒノキ科に属する常緑針葉樹です。高さは30~50m、胸高直径は1~2mに達します。樹皮は灰白色で、細長く縦に裂ける特徴があります。葉は長さ約1cmの針状で、らせん状に枝に付き、裏面に気孔線があります。

サワラの木材は、淡い黄白色で、光沢があり、美しく、「ヒノキの仲間」として知られています。軽くて柔らかい性質を持ち、加工や塗装性に優れています。耐久性も高く、腐食や虫害に強いのが特徴です。そのため、建築材や家具材として広く利用されています。

サワラの分布

サワラの分布

サワラの分布に関する考察では、この針葉樹が日本原産であることが強調されています。サワラは、北海道から九州まで、日本の広範囲に分布しています。特に、中部地方の山地では優勢な樹種となっており、天然林を形成しています。また、日本国外では、台湾や朝鮮半島にも分布しています。サワラの分布域は、その生育に最適な気候条件、すなわち冷涼で湿潤な環境に影響されています。

サワラの用途

サワラの用途

サワラの用途は多岐にわたり、その優れた耐久性加工のしやすさから古くから建築材として用いられてきました。特に神社仏閣の建材として重宝され、その荘厳な佇まいを支えてきました。また、船舶の建造にも用いられ、その強度と腐朽耐性で知られています。さらに、家具や楽器などの加工品にも用いられ、その美しい木目と質感が重宝されています。

サワラの注意点

サワラの注意点

サワラの注意点として、この木にはいくつかの重要な注意点があります。まず、サワラは伐採した後に日焼けすると、材がグレーに変色してしまうという点です。そのため、伐採後はすぐに木陰や雨の当たらない場所に移動させて保護する必要があります。また、サワラは虫がつきやすい傾向にあるため、定期的に薬剤散布などを行って防除するのが大切です。さらに、サワラの材は湿気に弱いため、屋外で使用する場合は、防水処理を施すなどの対策が必要になります。

サワラの歴史

サワラの歴史

-サワラの歴史-

サワラは、東アジア原産の針葉樹であり、日本では縄文時代から利用されてきました。 その丈夫さと耐朽性により、建築資材や船舶建造に使用され、神社仏閣や城郭などの重要な建造物でも広く用いられました。平安時代には、その美しさと芳香から楽器の材料としても珍重され、高級な琵琶や琴が作られました。江戸時代以降は、製紙原料としても利用され、和紙の原料として広く植えられました。現代では、造園樹や材木として利用されるほか、その美しい木目から家具や工芸品にも用いています。

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