ゴムノキの基礎知識と用途

良い家をつくりたい。
先生、「ゴムノキ」とはどんな木ですか?

建築とインテリア研究家
ゴムノキは、パラゴムノキやインドゴムノキなど、いくつかの樹種の総称だよ。天然ゴムの原料になる乳液を採取する木なんだ。

良い家をつくりたい。
パラゴムノキって、どこで栽培されているんですか?

建築とインテリア研究家
主に東南アジアのプランテーションで栽培されているよ。ブラジル原産の樹木だけど、ゴム採取のために東南アジアに移入されたんだ。
ゴムノキとは。
インテリア用語の「ゴムの木」は、トウダイグサ科のパラゴムノキや、クワ科のインドゴムノキなどの総称です。
パラゴムノキは、ゴムを採取して天然ゴムの原料としますが、現在では主に観賞用として栽培されています。一方、インドゴムノキは天然ゴムの原料のほか、建材としても利用されています。
パラゴムノキは常緑の高木で、ブラジルが原産です。熱帯地域でプランテーション栽培され、ゴムの採取に使用されます。樹高は最大30メートルになり、5~6年でゴムを採取できます。
ゴム採取後は、老化した木は伐採されて主に集成材の原料として利用されます。ゴムの木は木質が柔らかく、加工しやすいのが特徴ですが、耐久性は低い傾向にあります。
ゴムノキの種類と特徴

ゴムの木には、品種によってさまざまな種類と特徴があります。最も一般的な品種はパラゴムノキ(学名ヘベア・ブラジリエンシス)です。この品種は、ラテックスと呼ばれる粘着性の樹液を大量に生産し、天然ゴムの主要な供給源となっています。
別の品種であるジャワゴムノキ(学名フィクス・エラティカ)は、観葉植物として人気があります。葉は大きく光沢があり、室内の空気を浄化する効果があります。また、イヌマキ属のいくつかの種もゴムノキと呼ばれ、樹皮にゴムを含んでいます。
ゴムノキの用途と産業

ゴムノキは、その名の通り、天然ゴムの生産で知られ、産業上の重要な役割を果たしています。天然ゴムは、タイヤ、ホース、ベルトなどの弾力性と耐摩耗性を必要とする幅広い製品に使用されます。また、ゴムノキの乳液は、接着剤、シーラント、塗料などの製造にも活用されています。これらの用途により、ゴムノキは世界中で産業的に栽培され、ゴム工業の基盤となっています。
パラゴムノキの栽培とゴム採取

パラゴムノキの栽培とゴム採取
パラゴムノキは、天然ゴムの主要な供給源となる植物で、主に熱帯地方で栽培されています。木を傷つけると白い乳液が流れ出し、これがゴムの原料です。ゴムノキの栽培は、気温や降水量などの気候条件が適切な地域で行われます。
ゴム採取は、一般的に木にV字型の切り込みを入れて樹液を採取する「タッピング」という方法で行われます。ゴムは数時間かけて切り込みから流れ出て、それを容器に集めます。採取期間は通常、数年間続き、この間、木は定期的にタッピングされます。ゴム採取は、熟練した技術と慎重な管理が必要です。ゴムの収量は、木の樹齢、気候条件、およびタッピング方法によって異なります。
ゴムノキの活用と木材としての利用

ゴムノキの活用と木材としての利用
ゴムノキはゴムの原料として有名ですが、木材としても広く利用されています。その木材は赤褐色から黄褐色で、強度が高く耐久性に優れています。緻密で緻密な構造を持ち、耐摩耗性や耐朽性にも優れています。そのため、家具や床材、建材などの高級品に使用されています。
また、ゴムノキの樹液からはゴムが採取できますが、このゴムはタイヤやホース、工業製品の原料として使用されています。つまり、ゴムノキは木材とゴムの両方を生産できる貴重な資源であり、さまざまな分野で活用されています。
ゴムノキの気乾比重と木質の特徴

-ゴムノキの気乾比重と木質の特徴-
ゴムノキの木材は、気乾比重0.55~0.60と軽量で、加工や取り扱いが容易です。気乾比重とは、木材の重量を乾燥させたときの容積で割った値で、数値が小さいほど木材が軽くなります。また、ゴムノキは均質で、木目が通直であるため、加工性が良好です。さらに、腐朽やシロアリに強い耐久性も備えています。ただし、耐水性は低いため、屋外での使用には適していません。