折上げ式どん帳とは?その特徴と利点

良い家をつくりたい。
先生、『折上げ式どん帳/畳上げ式どん帳』ってどういう意味ですか?

建築とインテリア研究家
『折上げ式どん帳』は、ワイヤーで何段階かに分けてどん帳を畳み上げる機構のことだよ。

良い家をつくりたい。
…ワイヤーですか。

建築とインテリア研究家
そうだね。各段階で速度が異なるワイヤーを使うんだ。そうすることで、どん帳がなめらかに畳み上げられるんだよ。
折上げ式どん帳/畳上げ式どん帳とは。
家やインテリアで用いられる「折上げ式どん帳、畳上げ式どん帳」とは、昇降速度が段ごとに異なるワイヤーが内蔵されており、どん帳を折りたたむように持ち上げる仕組みを持ったどん帳のことです。
折上げ式どん帳の特徴

折上げ式どん帳は、その名の通り、上に向かって折れる構造をした舞台用どん帳です。この折上げ式の仕組みにより、幕が上がるときに上方へすっきりと収まり、視界を遮りません。そのため、舞台の場面転換やセットチェンジがスムーズに行えるのが特徴です。
折上げ式どん帳の利点

折上げ式どん帳の利点には、次のようなものが挙げられます。
・開閉が容易このタイプのどん帳は、ロープやチェーンなどの簡単な仕組みで開閉できます。そのため、公演の開始や終了時に素早い動作が求められる場合に便利です。
・空間の節約折上げ式の構造により、カーテンを収納するためのスペースを必要としません。これにより、ステージや客席の貴重な面積を確保できます。
・演出効果折上げ式どん帳は、開閉時にダイナミックな動きを生み出します。この動きを演出効果として利用することで、劇的な効果や観客の注意を引くことができます。
・柔軟性折上げ式どん帳は、劇場の規模や形状に合わせてカスタマイズできます。小さなステージから大きなホールまで、さまざまな環境に適応できます。
折上げ式どん帳の仕組み

折上げ式どん帳の仕組みは、垂直に吊るされた2枚の幕が、モーターまたは手動で持ち上げられ、中央に向かって折りたたまることで舞台を覆います。幕の裾は重りがついており、折りたたまれたときに幕がまっすぐに垂れ下がるようにします。このシステムにより、幕が素早く簡単に上げ下げでき、舞台を素早く開閉できます。
折上げ式どん帳の用途

折上げ式どん帳の用途は、その構造上の特徴を生かして多岐にわたります。まず、舞台の見切り線(幕の落ちるライン)の調整に優れています。通常、どん帳は上に向かって巻き上がりますが、折上げ式は左右に折れ曲がるため、幕の落ちる位置をより細かく制御できます。
また、空間の分割にも活用できます。中央で折り返すことで、舞台を2つに区分けしたり、奥行きのあるセットを演出したりすることができます。さらに、音響効果にも優れ、幕の落ちる速度を調節することで、音の強弱や残響時間をコントロールできます。
折上げ式どん帳の選び方

折上げ式どん帳の選び方
折上げ式どん帳を選ぶ際には、設置する場所のサイズや形状、必要な遮光性などを考慮することが重要です。サイズは実際に設置する窓や開口部の寸法を正確に測りましょう。形状は、窓の形に合わせてアーチ型や角型などを選ぶことができます。遮光性は、遮光レベルによって異なります。完全遮光、調光、間仕切りなど、用途に合わせて選択しましょう。また、色や素材も、インテリアや用途に合わせたものを選びましょう。耐久性や操作性、価格なども考慮して、自分に合った折上げ式どん帳を見つけましょう。