線入り板ガラスとは?特徴と用途を解説

良い家をつくりたい。
先生、線入り板ガラスってどういうものですか?

建築とインテリア研究家
線入り板ガラスとは、ガラスの中に金属の線が入っている板ガラスのことだよ。ガラスを作る時に線を入れるんだよ。

良い家をつくりたい。
普通のガラスと比べて、どんな特徴があるんですか?

建築とインテリア研究家
普通のガラスと比べると、割れたときに線のおかげで飛散したり脱落したりしにくくなっているよ。デザインとしても使われていて、ビルなどに並べられたりすることが多いんだ。
線入り板ガラスとは。
「線が埋め込まれた透明な板ガラス「型板ガラス」があります。この型板ガラスは、ガラス製造時に金属線の網を挟みこんで作られます。普通のガラスと比べて、破損時に飛び散ったり、脱落しにくいという特徴があります。
型板ガラスには、平行に並んだ直線状の線が入っているものが多いです。ビルなどのデザイン用として用いられています。金属の網を埋め込んだ「金網入り板ガラス」もありますが、これは型板ガラスとは区別されます。
型板ガラスは、破損時に飛び散らないものの、簡単に破壊することができるため、防犯用ガラスとしては適していません。また、火災時の性能を高めるものでもありません。そのため、防火設備用ガラスとして建築基準法に定められた用途での使用には適しません。」
線入り板ガラスの定義

線入り板ガラスの定義
線入り板ガラスとは、板ガラスに金属線を埋め込んだガラス製品です。金属線はさまざまな種類がありますが、一般的には鉄線やステンレス線が使用されます。金属線を埋め込むことで、板ガラスに線状の模様や質感が生まれ、装飾性や機能性を高めます。線入り板ガラスは、安全ガラスの一種として扱われることもあります。
線入り板ガラスの特徴

線入り板ガラスの特徴とは、ガラスの表面に規則的な線状の模様がプレス加工で施されている点が挙げられます。この線状の模様は、単に装飾的な効果をもたらすだけでなく、実用的な役割も果たします。線入り板ガラスの線状の模様は、ガラス表面に凹凸を生み出すため、照明による反射や屈折を抑制し、視界を妨げる光のまぶしさを軽減します。また、線入り板ガラスは、周囲の景色をぼかす効果もあるため、プライバシーの確保にも役立ちます。
線入り板ガラスの用途

線入り板ガラスの用途は、その特徴を活かした幅広いシーンで活用されています。透明性と強度を併せ持つことから、窓やドアをはじめ、ショーケースやパーティションなど、視界を確保しつつもプライバシーや安全性を高めたい場所によく用いられます。また、その独特の線状の模様は、装飾的な効果をもたらし、店舗のディスプレイや住宅のインテリアとしても人気があります。さらに、耐熱性や耐衝撃性に優れていることから、サウナの扉や防火扉など、特殊な用途にも使用されています。
線入り板ガラスと金網入り板ガラスの違い

線入り板ガラスと金網入り板ガラスの違いについて説明します。どちらも透明性と強度を備え、建築物や家具に使用されますが、いくつかの重要な違いがあります。
まず、製造方法が異なります。線入り板ガラスは、ガラスの焼成工程で金属線を溶かしてガラスの中央に挟み込みます。一方、金網入り板ガラスは、ガラスの両側に金属製の金網を貼り付けて作られます。
次に、耐衝撃性が異なります。線入り板ガラスは、金網入り板ガラスよりも衝撃に弱く、割れた場合に鋭い破片が飛び散る可能性があります。金網入り板ガラスは、金網が破損を防止するため、衝撃に強く、割れても破片が飛散しにくくなっています。
用途については、線入り板ガラスは、透明性と強度が求められる窓ガラスや家具の棚板などに使用されます。金網入り板ガラスは、防犯性と衝撃耐性が求められる店舗の窓ガラスや非常口のドアなどに使用されます。
線入り板ガラスの注意点

-線入り板ガラスの注意点-
線入り板ガラスを使用する際は、以下の注意点があります。 線はガラスの特性上除去できません。そのため、ガラスに傷や割れがあると、線に沿ってひび割れが広がりやすくなります。また、切断や穴あけ加工を行う際は、線に沿って切り目や穴を開ける必要があります。さらに、合わせガラスやラミネートガラスとして使用する場合、線は中間に挟まれるため、ガラスの透明度が若干低下します。