キルトについて〜針仕事初心者に知っておいてほしい基本〜

良い家をつくりたい。
すみません、キルトについて詳しく教えていただけますか?

建築とインテリア研究家
キルトは、表地と裏地の間に薄い綿を挟み、指し縫いしたものです。主にベッドカバーや寝具に使用されています。

良い家をつくりたい。
重ねた状態で縫い付けるんですか?

建築とインテリア研究家
そうです。キルティングと呼ばれる手法で重ねた層を縫い合わせます。これにより、暖かさと装飾性が向上します。
キルトとは。
家庭やインテリアの分野で用いられる「キルト」とは、表地と裏地の間に綿を挟み、重ね合わせた状態で手で縫い合わせた装飾布のことです。
キルトとはそもそも何?

キルトとはそもそも何?
キルトとは、一般的に2枚以上の布を重ね合わせて糸や針でつなぎ合わせた手工芸品の総称です。布の間にわたやウールなどの詰め物を挟み、保温性を高めるために作られてきました。キルトは、装飾的な目的でも利用され、さまざまなパターンや色を使用して美しい模様が作られます。手縫いやミシンなどによって作成され、ベッドカバー、壁掛け、衣類など、さまざまな用途に使用されています。伝統的なキルトは、手作業で時間も労力もかかるものですが、現代では初心者向けのキットやワークショップも数多く用意されています。
キルトの作り方の手順

-キルトの作り方の手順-
キルト作りを始める前に、必要な材料と道具を用意する必要があります。布、生地用はさみ、縫い針、糸、中綿などが基本です。材料が揃ったら、キルトの作り方の手順を踏んでいきましょう。
1. キルトのトップを作ります。これは、布を並べてつなぎ合わせた布地のことです。
2. 中綿を挟み込みます。キルトの厚みと保温性を向上させるために、トップと裏布の間に中綿を挟みます。
3. キルトをキルティングします。キルティングは、トップ、中綿、裏布を縫い合わせて3層を固定するプロセスです。
4. バインディングを作成します。バインディングは、キルトの端を包み込む布地のことです。これにより、キルトに仕上げられた外観を与えます。
5. バインディングをキルトに縫い付けます。これが最後のステップで、キルトを完成させます。
キルト作りのコツ

キルト作りの世界に足を踏み入れるにあたり、基本的なコツを知っておくと、作業がぐんとスムーズになります。まず、正確に裁断することが肝心です。キルトのブロックやボーダーは正方形や長方形など直線的な形をしているため、きっちりと裁断することで仕上がりが美しくなります。また、縫い代を均等に取ることも重要です。縫い目がずれると、ブロックやボーダーのサイズが合わなくなってしまうので、定規やチャコペンで正確に印付けましょう。さらに、アイロンをこまめにかけながら作業すると、縫い目がきれいに整い、しわも防げます。
キルトの活用アイデア

キルトの活用アイデア
キルトは単なる装飾品ではありません。さまざまな用途で活用することができます。まず、ベッドカバーとして使用できます。保温性と通気性に優れ、快適な睡眠をサポートします。また、壁掛けとしても活用できます。部屋のアクセントになり、雰囲気をガラリと変えてくれます。さらに、テーブルクロスとしても使用可能。汚れや熱からテーブルを保護し、美しい食卓を演出します。
キルトの歴史と文化

キルトの歴史は古く、何世紀も前から存在してきました。その起源は、生地の切れ端や古着をつなぎ合わせて暖かい寝具を作る必要性から生まれています。中世ヨーロッパでは、農民の間でキルトが広く作られ、装飾や実用的な目的で使用されていました。
18世紀にアメリカに移住した入植者たちは、キルト作りの伝統を継承し、独自のスタイルを発展させました。アメリカのキルト文化は、地域やコミュニティごとに異なる特徴を持ち、家族の絆や共同体のつながりを表現するようになりました。キルトは、社会的および文化的なイベントで重要な役割を果たし、結婚式や出産などの祝賀会で贈り物として交換されていました。