吊り戸:空間を広く見せるバリアフリーな開口部

良い家をつくりたい。
「吊り戸」とはどういう意味ですか?

建築とインテリア研究家
ハンガードアのことだよ。上枠から戸をつりさげて開閉するんだ。

良い家をつくりたい。
バリアフリーに貢献するということですか?

建築とインテリア研究家
そう。段差がなく、壁と一体化して空間を広く見せることができるんだよ。
吊り戸とは。
「吊り戸」とは、戸を上枠から吊り下げて横に開閉するタイプのドアのことです。上枠に取り付けられたレールに戸を乗せ、下枠が不要な構造になっているため、段差をなくしてバリアフリー化することができます。
開閉時は壁に隠れるため、見た目がすっきりし、空間を広く感じることができます。吊り戸は、戸が重くても上枠が耐えられればスムーズに開閉できるため、大きな開口部にも使用できます。
アコーディオンカーテンも吊り下げ式ですが、デザインは大きく異なります。
吊り戸とは

吊り戸とは、空間をより広く見せるために設計されたバリアフリーな開口部です。一般的なドアとは異なり、上部にレールが取り付けられており、ドアパネルが上下にスライドして開閉します。これにより、車椅子やベビーカーなどをスムーズに通行させることができ、バリアフリー性を向上させます。また、ドアを開放したときに床に段差がないため、つまづきや転倒の危険性を軽減することができます。
吊り戸のメリット

吊り戸は利便性と空間効率を兼ね備えた開口部として注目を集めています。その最大のメリットは、引き戸や開き戸と比べて床や壁際にスペースを取らないことです。車いすやベビーカーを使用する方でも楽に出入りでき、バリアフリーにも対応します。
さらに、吊り戸は天井から吊るす構造のため、床にレールがなく、掃除や介護の際にも支障となりません。また、開口部の幅を広く取れるので、開放感があり、空間を広く見せる効果もあります。このように、吊り戸はバリアフリー対応や空間効率化、開放感の向上というメリットをもたらしてくれるのです。
吊り戸の種類

吊り戸は、空間を広く見せてバリアフリーな開口部にするのに最適なドアのタイプです。吊り戸には、レールに吊り下げられて開閉する「上吊り戸」と、天井に固定されたレールに吊り下げる「天井吊り戸」の2種類があります。
上吊り戸は、レールが床に露出しないので、バリアフリーに配慮した設計に適しています。一方、天井吊り戸はより静かでスムーズな開閉が可能で、高級感のある空間演出に用いられます。また、片側にだけ開く「片開き戸」や、両側に開く「両開き戸」、折り畳んで収納できる「折り戸」などのバリエーションがあり、設置場所に合わせて選ぶことができます。
吊り戸の施工方法

-吊り戸の施工方法-
吊り戸の施工には、まず吊りレールを固定する必要があります。これは、壁や天井にレールを設置し、戸車を取り付けることによって行われます。次に、戸車に吊り戸を取り付け、バランス金物を使用して戸の重さを調整します。スライドレールと吊り戸の間にスペーサーを設置することで、戸の平行性を確保します。最後に、戸当たり材を取り付けて戸の開閉時の衝突を防ぎます。
この施工方法により、吊り戸は壁や床に触れずに吊り下げられるため、バリアフリーな開口部を実現できます。また、吊り戸はスライドして開閉するため、スペースを有効活用でき、狭い空間でも広く感じさせることができます。
吊り戸の注意点

-吊り戸の注意点-
吊り戸は空間を広く見せる利点がありますが、留意すべき点もいくつかあります。 レールが露出するため、埃や汚れが溜まりやすいです。また、天井の強度によっては設置できない場合があります。重量のある物を収納すると歪みや落下につながる可能性があるので、注意が必要です。さらに、吊り戸は開閉時に音が発生しやすいので、静かな空間を好む場合は適さないかもしれません。