コウヤマキ|木材としての特徴と用途

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コウヤマキ|木材としての特徴と用途

良い家をつくりたい。

「コウヤマキ」って何ですか?

建築とインテリア研究家

コウヤマキは、日本原産の常緑針葉樹で、高野山というお寺に多く生育している木だよ。

良い家をつくりたい。

別名は何ですか?

建築とインテリア研究家

ホンマキやキンマツとも呼ばれるね。

コウヤマキとは。

「コウヤマキ」という名称は、家やインテリアの用語として知られています。

「コウヤマキ(高野槙)」は、マツ目コウヤマキ科に属する常緑の針葉樹です。コウヤマキ科には1属1種しかなく、コウヤマキのみが存在しています。「ホンマキ(本槙)」や「キンマツ(金松)」とも呼ばれています。

コウヤマキは日本と済州島の固有種で、国内では本州中部以西に分布しています。高野山真言宗の総本山である高野山に多く生育していたことから、「コウヤマキ」という名が付けられました。

辺材と心材の境界がはっきりしており、辺材は乳白色、心材は淡い黄褐色です。耐久性と耐水性に優れているため、風呂桶や漬物桶などのさまざまな桶材として使用されてきました。また、建築物の外壁材にも用いられます。

繊維が緻密で加工が容易で、気乾比重は0.42です。樹皮も繊維質で丈夫なため、ヒノキの樹皮と同様に「マキハデ」「マイハデ」と呼ばれ、舟板や水桶などの隙間を埋める材料としても使用されました。

コウヤマキの特徴

コウヤマキの特徴

コウヤマキの特徴は、その耐久性と耐腐朽性に優れていることで知られています。辺材は淡紅褐色で、心材は紅褐色から暗赤褐色をしています。年輪が緻密で、木材としての強度も高いです。また、樹脂分を多く含むため、耐虫性にも優れています。加工性は良好で、建築用材や家具材として用途があります。独特の芳香があり、心材は虫を寄せ付けにくいと言われています。

コウヤマキの用途

コウヤマキの用途

-コウヤマキの用途-

コウヤマキは、その耐久性と美しさから、さまざまな用途に活用されています。建築材として、住宅や寺院の柱、梁、板材に使用されています。また、ブリッジや門などの屋外構造物でも耐久性を発揮します。家具や工芸品の製造にも利用され、その独特な色合いと木目が高級感を醸し出します。庭園では、生け垣や目隠し、盆栽として植えられ、景観を向上させています。さらに、コウヤマキの精油は、アロマテラピーや化粧品の原料としても使用されています。

耐久性と耐水性

耐久性と耐水性

コウヤマキの耐久性と耐水性は、その優れた特性として知られています。この木は、シロアリや腐朽菌に対して強い耐性を持ち、屋外での使用に適しています。また、その緻密な繊維構造により、耐水性にも優れており、長期間にわたって水分を弾き、腐食を防ぎます。そのため、コウヤマキは庭木や外壁材、エクステリア家具など、さまざまな屋外用途に適しています。

肌目と加工性

肌目と加工性

肌目と加工性
コウヤマキは緻密で均質な肌目を持っており、加工性が優れています。表面は滑らかで、釘やネジも良く効きます。また、割れや反りが少なく、安定した木材です。これらの性質により、幅広い用途での活用が可能です。

樹皮の利用

樹皮の利用

コウヤマキの樹皮は、その独特な質感と耐久性から、さまざまな用途に活用されています。例えば、樹皮は建材として使用され、耐久性のある屋根葺き材や外壁材として人気があります。また、庭園や公園などの景観デザインにも利用されています。樹皮の自然な風合いがアクセントとなり、周囲の景観に溶け込み、調和のとれた空間を演出します。さらに、樹皮は保温性にも優れているため、建物の断熱材としても注目を集めています。

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