知るほど味わい深い「カプール」

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知るほど味わい深い「カプール」

良い家をつくりたい。

先生、『カプール』という家とインテリアの用語について教えてください。

建築とインテリア研究家

カプールは、ドライオーバラノプス属の樹木から得られる木材のことです。心材は赤褐色で、辺材は黄褐色です。木理はやや通直で、肌目は荒いです。

良い家をつくりたい。

強度や加工性はどうですか?

建築とインテリア研究家

比較的重く強度があります。しかし、乾燥すると反りが生じやすく、表面も毛羽立ちやすいです。また、シリカを含んでおり、加工性に難があります。

カプールとは。

「『カプール』は、フタバガキ科の樹木で「リュウノウジュ」とも呼ばれています。心材は赤みがかった茶色で、辺材は黄褐色をしています。木目は比較的まっすぐですが、木肌は荒めです。重厚で堅い木材ですが、乾燥すると反りやささくれが出やすく、加工が難しいシリカを含んでいます。また、虫害に弱く、シロアリなどの被害を受けやすいです。古くからコンクリート型枠用の合板材として利用され、その他にも建築材や床材、車両材などに用いられます。カプールからは香りのよい樹脂『竜脳』が採れ、香料や薬として使われています。」

カプールとは

カプールとは

「カプール」とは、インド料理におけるスパイスのブレンドです。ターメリック、クミン、コリアンダーなどの香辛料を絶妙に組み合わせて作られます。このブレンドは、カレーやスープ、炒め物など、さまざまな料理に風味と深みを加えます。

カプール材の特徴

カプール材の特徴

カプール材の特徴は、その希少さと耐久性によって際立っています。この木材は、きめが細かく、均一で、硬く、緻密であることで知られています。優れた耐腐朽性と耐湿性も備えており、屋外での使用や湿気の多い環境に適しています。カプール材は、着色しやすく、ポリッシュが美しく出るため、家具や建築資材として広く使用されています。その重厚感と独特の光沢により、高級感と洗練さを演出します。ただし、希少価値が高く、入手が困難であるため、高価な木材とされています。

カプール材の用途

カプール材の用途

カプール材の用途は幅広く、その多様性が特徴です。耐久性と耐腐食性に優れていることから、屋外での構造物デッキフェンスに適しています。また、家具キャビネットフローリングなどのインテリアにも広く使用されています。その美しい木目と質感により、装飾的な用途にも適しており、楽器工芸品にも使用されています。用途の多様性は、カプール材の汎用性さまざまな業界におけるその価値を証明しています。

カプール材の加工

カプール材の加工

カプールは、硬質で耐久性に優れた貴重な木材として知られています。その加工には高度な技術が求められます。

まず、伐採後は、丸太を製材機にかけて厚板に切り分けます。その後、乾燥工程を経て、水分含有量を安定させます。乾燥方法は、空気を循環させる自然乾燥や、熱風を当てて強制的に水分を蒸発させる人工乾燥があります。

さらに、加工では、ノコギリやカンナなどで必要な形状に仕上げます。カプール材の加工は、その硬さのため、一般的な木材よりも時間がかかります。また、釘やネジは腐食しやすいため、接合には伝統的なホゾ組やダボなどの技法が使われます。

龍脳の採取

龍脳の採取

龍脳の採取は、古代から行われてきた伝統的なプロセスです。野生のカプールノキから樹脂を採取し、蒸留によって龍脳を抽出します。まず、伐採したカプールノキの幹に切り込みを入れ、樹脂を流出させます。この樹脂は「龍脳油」と呼ばれ、粘り気のある香りの高い液体です。龍脳油を蒸留すると、沈殿した固体が「粗龍脳」として得られ、その後精製されて最終的に「龍脳」となります。このプロセスは時間と労力を要しますが、貴重な龍脳を得るためには不可欠な步骤なのです。

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