掛け障子とは?茶室に欠かせない装飾用障子の魅力

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掛け障子とは?茶室に欠かせない装飾用障子の魅力

良い家をつくりたい。

掛け障子について教えてください。

建築とインテリア研究家

掛け障子は、茶室などの下地窓に掛ける小さな装飾用の障子です。

良い家をつくりたい。

なるほど、装飾用なんですね。名前の由来はなんですか?

建築とインテリア研究家

下地窓の内側に折れ釘を打ち、そこに小障子を引っかけることから、『掛け障子』という名が生まれたといわれています。

掛け障子とは。

茶室などで使われる下地窓(塗り残された土壁に小舞竹が見える窓)に掛ける、小さな観賞用の障子が「掛け障子」と呼ばれます。下地窓の内側に折れ釘を打ち、小さな障子を引っかけて使用することから、その名が付けられたと言われています。

掛け障子の意味と由来

掛け障子の意味と由来

掛け障子は、茶室建築の特徴的な装飾用障子です。その名前は、床の間や出入り口の壁上部に掛けられることに由来します。古くは室町時代に、障子を壁に立て掛けて使用する「立て障子」が原型とされています。後に、掛け軸を飾るのと同じように、壁面に掛けられることが一般的になりました。掛け障子には、障子紙や杉板などさまざまな素材が使われ、障子枠に竹を組んで作られます。シンプルなデザインながら、茶室の空間を引き締める重要な要素となっています。

掛け障子の構造と特徴

掛け障子の構造と特徴

掛け障子は、茶室に設けられる装飾的な障子です。その構造は、通常、枠組みに半透明の紙が張られたもので、襖のように開閉されます。紙は、わらや楮などの天然繊維から作られており、光を和らげて室内に柔らかな光を差し込みます。

掛け障子の特徴は、その簡素さと、空間の雰囲気を変化させる能力にあります。閉じると、視線を遮り、静かな空間を作り出します。一方、開くと、外の景色を取り込み、部屋に開放感を与えます。また、紙の透け感により、外と内の空間が曖昧になり、より豊かな空間体験につながります。

茶室における掛け障子の役割

茶室における掛け障子の役割

茶室における掛け障子の役割は、単なる装飾用障子にとどまりません。掛け障子は、茶室の雰囲気を演出するために重要な役割を果たします。

茶室は、日常生活の喧騒から離れ、静寂と調和の中で茶を楽しむ空間です。掛け障子は、その静謐な雰囲気を創り出すのに役立ちます。障子の柔らかな光が、室内を均一に照らし、茶室の落ち着いた雰囲気を演出し、茶事における瞑想的な雰囲気を醸し出します。

掛け障子の種類とデザイン

掛け障子の種類とデザイン

掛け障子の種類とデザイン

掛け障子は、その構造やデザインによってさまざまな種類に分けられます。最も基本的なタイプは、二連障子と呼ばれるもので、2枚の障子が上下に重なり合うように取り付けられています。四連障子は、2つの二連障子を組み合わせたもので、さらに大きな開口部を覆うことができます。

また、掛け障子は使用する素材によっても異なります。などの柔らかい針葉樹で作られたものは、軽くて扱いやすいですが、傷がつきやすくなります。でできた障子は、耐久性と柔軟性に優れていますが、定期的なメンテナンスが必要です。加えて、を貼った掛け障子は、さまざまな模様やデザインを生み出すことができます。

掛け障子の掛け方とメンテナンス

掛け障子の掛け方とメンテナンス

掛け障子の掛け方とメンテナンス

掛け障子は、簡単に取り外しができるので、取り付けやメンテナンスが容易です。まず、掛け障子を掛ける際には、軸を上にして障子の上枠に差し込みます。次に、障子の下端を下枠に差し込んでいきます。上枠と下枠の溝に、障子の軸と下端をしっかりと収めれば完成です。

日常的なメンテナンスとして、定期的な掃除が欠かせません。やわらかい布などでホコリを丁寧に取り除きましょう。汚れが目立つ場合は、中性洗剤を含ませた布を固く絞ってから、汚れの部分を拭き取ります。ただし、強くこすりすぎると破損してしまうので注意が必要です。また、直射日光や高温多湿な場所は避け、風通しの良い場所で保管することが長く使用するためのコツです。

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