衛生畳とは?メリットや特徴をご紹介

良い家をつくりたい。
先生、『衛生畳』について教えてください。

建築とインテリア研究家
『衛生畳』は、特殊加工された畳表を、発泡スチロールやプラスチック樹脂の上に設置した新しいタイプの畳です。

良い家をつくりたい。
なるほど。じゃあ、特徴は何ですか?

建築とインテリア研究家
ダニのエサとなる汚れが水洗いできるため清潔さを維持でき、クッション性にも優れています。また、車イスで走行してもへこみや傷みが少ないので、病院や介護施設でも利用されています。
衛生畳とは。
インテリア用語の「衛生畳」とは、発泡スチロールやプラスチック樹脂の上に特殊加工を施した畳表を設けた次世代の畳です。汚れが付着しても水洗いできるため、ダニの餌となる汚れの付着を防ぎ、清潔さを保つことができます。また、クッション性にも優れており、車椅子での走行によるへこみや磨耗、傷みが少ないことから、病院や福祉施設でも多く使用されています。
衛生畳の特徴

衛生畳の特徴は、その名の通り、衛生面に優れていることです。従来の畳表に使われていた天然イグサは、カビやダニが発生しやすい素材でしたが、衛生畳では化学繊維や樹脂を原料とした素材を使用しているため、これらの問題を解決しています。また、汚れやホコリもつきにくく、お手入れが簡単です。さらに、耐久性にも優れ、長期間使用しても変色やへたれが少ないため、経済的にもメリットがあります。
衛生畳のメリット

衛生畳はその名前の通り、衛生面で優れた畳です。ダニやカビの発生を抑える抗菌・防カビ機能を備えているため、寝室や子供部屋など、衛生面が気になる場所でも安心して使用できます。また、ホコリが出にくいため、アレルギー体質の方にもやさしい素材です。さらに、汚れに強くお手入れが容易なのも嬉しいポイント。日常的な清掃は掃除機をかけるだけでよく、定期的な丸洗いや表替えの必要がありません。
衛生畳の用途

衛生畳の用途は、その耐水性と耐カビ性を活かして、さまざまな場所で使用されています。
家庭では、水回りの多いキッチンや洗面所、結露が発生しやすい寝室に適しています。また、ペットがいるご家庭では、ペットの粗相や毛並みに対する衛生面での心配を軽減できます。
公共施設では、水濡れのリスクのある病院や介護施設、衛生面が求められる学校や図書館などに使用されています。さらに、耐熱性に優れているため、床暖房に対応した畳としても活用できます。
衛生畳の選び方

衛生畳の選び方には、素材や機能性、価格などが重要なポイントになります。素材は、従来のイグサだけでなく、和紙やビニールなど、さまざまなものが登場しており、それぞれに特徴があります。たとえば、和紙畳は耐久性と防ダニ性に優れ、ビニール畳は汚れや湿気に強く、お手入れが簡単です。機能性では、防ダニや防カビ効果が重視されます。また、畳の厚みや縁取りの種類によっても価格は変動し、予算との兼ね合いを考慮する必要があります。そのため、自分のライフスタイルやニーズに合った衛生畳を選ぶことが大切です。
衛生畳のお手入れ方法

衛生畳のお手入れ方法
衛生畳は耐久性がありお手入れも簡単な素材ですが、適切なお手入れをすることでさらに長持ちさせることができます。日々の掃除では、乾いた布や柔らかいブラシを使用してホコリや汚れを取り除いてください。週に1~2回、薄めた中性洗剤を布に染み込ませ、畳の表面を拭きます。強くこすったり、大量の水分を使用したりしないでください。また、畳の上に重い家具を長期間置くと、へこみや変形の原因になるため、定期的に家具の位置を入れ替えることが推奨されます。プロによる定期的なメンテナンスを受けることで、畳の寿命をさらに延ばすことができます。