外付けサッシとは?|メリット・デメリットと施工時の注意点を徹底解説

良い家をつくりたい。
先生、「外付けサッシ」ってどういう意味ですか?

建築とインテリア研究家
外付けサッシとは、柱の外側に取り付けるタイプのサッシのことだよ。柱の内側に取り付ける一般的なサッシとは異なるんだ。

良い家をつくりたい。
なるほど、外側に取り付けるんですね。

建築とインテリア研究家
そうなんだ。外付けサッシを使うと、窓枠が外側に出ているので、室内が広く感じられるというメリットがあるよ。
外付けサッシとは
良い家づくりを目指す上で、窓回りの仕上がりは住環境や外観の印象に大きく影響します。
「外付けサッシ」という用語を耳にしたことがあるかもしれませんが、一般的な内付けサッシとどのように異なるのか、そしてどのようなメリット・デメリットがあるのかをご存知でしょうか?
本記事では、外付けサッシの意味や特徴、メリット・デメリット、施工時の注意点、さらには半外付けサッシとの違いについて、詳しく解説していきます。
外付けサッシとは、建物の窓枠を内側ではなく外側に取り付けるタイプのサッシのことを指します。
- 特徴:
- 窓枠が外側に出るため、室内空間が広く感じられる効果があります。
- 既存の内窓を撤去せずに、外側に新しい窓枠を後付けすることも可能です(補助的な窓としての利用)。
また、一部だけが外側に出ている「半外付けサッシ」というタイプもあり、これらは用途や設置環境に応じて使い分けられます。
外付けサッシのメリット

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室内空間の広がり
- 窓枠が外側に設置されることで、室内の視覚的な広がりが生まれ、開放感がアップします。
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高い断熱効果
- 外付けサッシにより、建物の外側と内側の間に新たな空気層が形成され、冷暖房効率が向上。結果としてエネルギー消費量が削減されます。
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採光性の向上
- 窓枠が内側に邪魔にならないため、より多くの自然光が室内に取り込まれ、明るく快適な環境が実現します。
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結露の軽減
- 断熱効果が高まることで、室内外の温度差による結露発生が抑えられ、カビやダニの発生防止につながります。
外付けサッシのデメリット

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施工費用の増加
- 内付けサッシに比べて、外壁の加工や専用の枠の設置が必要なため、施工費が高くなる可能性があります。
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断熱性能の若干の低下
- 外付けサッシは外気と直接接する面積が増えるため、場合によっては断熱性能が若干低下することもあります。ただし、適切な断熱材や二重窓仕様で軽減可能です。
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外壁の強度への影響
- 既設の外壁に後付けするため、外壁に穴を開ける必要があり、耐震性や耐風性を確保するための補強工事が求められる場合があります。
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定期的なメンテナンスの必要性
- 外壁に露出しているため、風雨や紫外線などの影響を受けやすく、定期的な塗装や補修が必要となり、メンテナンスコストが発生します。
外付けサッシの施工時の注意点

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施工費用と外壁の補強
- 既存の外壁を加工する際、耐震性や耐風性を考慮し、必要に応じた補強工事を行うことが重要です。
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断熱材の選定
- 断熱性能を確保するため、適切な断熱材を使用するなど、設計段階からしっかりと検討しましょう。
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定期メンテナンスの計画
- 外付けサッシは外壁に露出しているため、定期的な点検や補修、塗装が必要です。長期的なメンテナンス計画を立てることが望まれます。
半外付けサッシとの違い

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外付けサッシ
- 窓枠全体が建物の外側に取り付けられる。外壁から完全に突き出る形状で、雨風から窓枠を保護する効果が高い。
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半外付けサッシ
- 窓枠の一部のみが外側に出る。結露防止効果に優れており、内側のデザインと調和しやすい。
用途や目的に応じて、どちらが最適かを判断することが重要です。
まとめ 外付けサッシとは?メリット・デメリットを解説

外付けサッシは、室内の開放感を高め、断熱性や採光性、結露防止など多くのメリットを提供する一方、施工費用の増加や外壁への影響、定期的なメンテナンスといったデメリットも存在します。
良い家づくりを目指す際には、これらのポイントをしっかりと把握し、適切な材料選定や施工方法、補強工事、さらにはメンテナンス計画を検討することが大切です。
自分の理想の住まいと予算に合わせて、外付けサッシの採用を検討してみてください。
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