煽り止めとは？建具を風から守る装置
良い家をつくりたい。
煽り止めってなんですか？
建築とインテリア研究家
煽り止めとは、建具の扉や窓が風などで煽られないようにするための装置や金物だよ。
良い家をつくりたい。
具体的にはどんなものですか？
建築とインテリア研究家
腕木式のもの、ドアチェックやドアクローザーでストッパー付きのもの、垂木と桁のような部材の倒れを止める金物などがあるよ。
煽り止めとは。
住宅やインテリアで使われる用語「押さえ」という言葉をご存じですか？「押さえ」とは、建具の扉や窓が風で煽られて動かなくなるように、固定するための装置や金具のことです。
狭義には、腕木と呼ばれる棒状の物を指すことが多く、風や衝撃で扉や窓が大きく開かないように支えます。広義には、ドアを閉めたときに自動的にロックされるドアチェックやドアクローザーなども含まれることがあります。
「押さえ」には、大きく分けて2種類あります。一つは床に取り付けて使用するもの、もう一つは巾木（壁際の下部に取り付ける板）に取り付けて使用するものです。
また、垂木（屋根を支える斜めの部材）と桁（垂木を支える横方向の部材）が直角に交わるところを固定する金具も「押さえ」と呼ばれます。垂木と母屋（建物の骨組みを構成する主要な横方向の部材）を固定する同様の金具は「捻り金物」や「手違い」と呼ばれますが、より背の高い部材を固定する場合には「押さえ」という言葉が用いられます。
煽り止めの役割と種類
煽り止めは、建具を風による被害から守る装置です。強い風が吹くと、窓やドアが風圧で大きく煽られ、建具や壁を損傷してしまう恐れがあります。煽り止めは、この煽りを抑えて建具の破損を防ぐ役割を果たします。
煽り止めには、主に次のような種類があります。
* -上部煽り止め- 窓やドアの上部に設置し、風圧を受けて煽り上がるのを防ぎます。
* -下部煽り止め- 窓やドアの下部に設置し、煽られて開かないように押さえます。
* -両面煽り止め- 上部と下部の両方に設置し、上下からの煽りを同時に抑えます。
床に取り付ける煽り止め
床に取り付ける煽り止めとは、床面に直接取り付けるタイプのアングルや金具のことです。建具の下枠に取り付ける金具と、床面に固定する金具の2つで構成されています。このタイプは、建具の内側に取り付けられる煽り止めよりも目立ちにくく、見た目にもスッキリとします。また、床に直接固定するため、耐風性にも優れています。ただし、床に穴を開ける必要があり、後付けには向いていません。
巾木に取り付ける煽り止め
巾木に取り付ける煽り止めは、窓やドアの周囲に設置される建具を風から守る装置です。巾木とは、床と壁の隙間を覆う細長い板のことです。煽り止めは、この巾木に取り付けられ、強風による建具の揺れや破損を防ぎます。
巾木に取り付ける煽り止めは、主に住宅や商業施設の窓やドアに使用されます。風による建具の揺れを軽減することで、騒音や振動を低減し、建具の寿命を延ばします。また、建具の歪みや変形を防ぎ、快適な空間を維持します。
垂木の倒れを防ぐ煽り止め
垂木の倒れを防ぐ煽り止めは、台風や強風による建具の損傷を防ぐために不可欠な装置です。垂木とは屋根の骨組みを支える斜めの部材のことで、強風によって倒れると建具全体が破損する恐れがあります。
煽り止めは、垂木が横方向に揺れて倒れるのを防ぐために使用されます。垂木と梁に取り付けることで、揺れを抑制し、垂木の倒壊による被害を防ぎます。煽り止めは金属製やプラスチック製などさまざまな素材があり、建物の構造や風速に合わせて適切なタイプを選択することが重要です。
煽り止めを使用することで、強風時の建具の安全性を高め、災害による被害を最小限に抑えることができます。
煽り止め選びのポイント
煽り止め選びのポイント
建具の損傷を防ぐのに適した煽り止めを選ぶには、以下の点を考慮することが重要です。
* -サイズ- 煽り止めは、窓やドアの幅よりも少し広くする必要があります。これにより、風の力が枠に均等に分散され、建具が歪んだり破損したりするのを防ぎます。
* -素材- 煽り止めは、耐久性があり耐候性のある素材で作られている必要があります。一般的によく使用される素材は、アルミニウム、スチール、亜鉛メッキです。
* -取り付け方法- 煽り止めは、建具の枠や壁にしっかりと固定できる必要があります。両面テープ、ねじ、ボルトなど、さまざまな取り付け方法があります。
* -スタイル- 煽り止めは、住宅の美観に影響を与える可能性があります。素材、色、仕上げなど、建物の外観に合ったものを選択してください。
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