「コジイ」で味わうぬくもりのある家づくり

良い家をつくりたい。
コジイの木について教えてください。

建築とインテリア研究家
コジイは、ブナ科シイ属の常緑広葉樹で、スダジイやイタジイの近縁種です。関東南部以西から九州にかけての暖地に分布し、樹高は20m、直径1mにも達します。

良い家をつくりたい。
コジイの木の特徴を教えてください。

建築とインテリア研究家
コジイの木は、放射孔材で年輪が明瞭で、淡黄褐色から黄褐色を呈します。比較的重硬で精緻な木質ですが、耐水性や耐朽性は低く、乾燥が困難で割れや歪みを生じやすいという特徴があります。
コジイとは。
「コジイ」とは、ブナ科シイ属に属する常緑広葉樹で、「ツブラジイ」とも呼ばれています。近縁種には「スダジイ」や「イタジイ」があり、混同されることもありますが、別種です。
関東南部以西の本州、四国、九州の暖地に分布しており、成長すると樹高20メートル、直径1メートルに達します。
木材は淡黄褐色から黄褐色で、年輪が明瞭です。気乾比重は0.52〜0.61と比較的重硬ですが、加工は容易です。耐水性と耐朽性が低いため、長期に保存する場合は注意が必要です。
建築の内装や家具、道具の材料として使用されるほか、椎茸栽培の菌床や、庭木・生け垣などの園芸用としても用いられています。
コジイの特徴と魅力

コジイの特徴と魅力
コジイとは、木のぬくもりや自然の質感を感じられる木の家づくりの手法です。厚みのある無垢材の梁や柱を巧みに組み合わせて構造を形成し、壁や天井には質感豊かな無垢板を使用するのが特徴です。この手法で作られた家は、木の香りが漂い、温かみのある居心地のよい空間を作り出します。
コジイの魅力は、その自然な美しさにあります。無垢材の独特な木目は一つひとつ異なり、年月とともに味わい深い色合いに変化していきます。また、木のぬくもりや調湿効果により、快適な室内環境を実現できます。さらに、無垢材は耐久性に優れているため、長く住み続けられることも魅力の一つです。
家づくりの内装材としての活用

「コジイ」は、家づくりの内装材として広く活用されています。その心地よい質感が、温かみのある居心地の良い空間を生み出します。床材として使用すれば、素足で歩く際の柔らかな感触が楽しめます。また、壁材としては、断熱性や調湿性に優れ、快適な室内環境を保ちます。さらに、天井材としても利用することで、木の香りとぬくもりに包まれた安らぎの空間を実現できます。天然素材ならではの経年変化も味わい深く、時を経るごとに深みが増す趣きが魅力です。
耐水性と耐久性の注意点

耐水性と耐久性の注意点
コジイは湿気に強く耐久性に優れていますが、適切な施工を怠ると、水や湿気の侵入による腐食や劣化につながる可能性があります。特に、雨風にさらされる外壁や水回りなどでは、十分な防水対策が必要です。また、コジイは天然素材のため、経年変化による変色や割れが発生する場合があります。定期的なメンテナンスや塗装などを行い、その風合いを保つことが大切です。
家具や小物への使用

家具や小物への使用でコジイの魅力はさらに広がります。コジイは、その美しい木目と柔らかな質感が特徴で、家具や小物づくりに最適です。耐久性にも優れ、経年変化で色合いが深みを増し、ぬくもりと趣のある空間を演出します。テーブルや椅子、食器棚などの家具から、小物入れやフォトフレームなどのインテリア小物まで、幅広い用途で活用できます。コジイを使用した家具や小物は、自然の温もりと優しさが感じられる、居心地の良い住まいづくりに貢献します。
園芸やエクステリアにおける利用

園芸でのお役立ちコジイ材は耐久性に優れているため、ガーデニングにおける枕木やウッドチップに最適です。枕木として使うことで、花壇や通路を縁取り、美しい景観を作り出せます。ウッドチップは、雑草の抑制や土壌の保水力向上に効果を発揮し、植物の健康的な生育環境を整えます。
エクステリアの意匠美コジイ材は、フェンスやパーゴラといったエクステリアにも広く用いられます。その美しい木目と重厚感が、落ち着きのある雰囲気を演出します。パーゴラにコジイ材を使うことで、つる植物の生い茂る居心地の良い空間を作り出すことができ、庭に彩りと安らぎを与えてくれます。