くし目割れとは?床材の施工で注意すべきこと

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くし目割れとは?床材の施工で注意すべきこと

良い家をつくりたい。

先生、『くし目割れ』について教えてください。

建築とインテリア研究家

『くし目割れ』とは、接着剤を塗布する時に使う櫛目ごての櫛目に沿って床材が割れる現象だよ。

良い家をつくりたい。

原因は何ですか?

建築とインテリア研究家

接着剤のオープンタイムをとり過ぎて、床材を張るタイミングが遅れた場合に生じることが多いよ。薄手のコンポジションビニル床タイルなどの表面が平滑で厚みの薄いタイプが目立ちやすいんだ。

くし目割れとは。

「クシ目割れ」と呼ばれるのは、フローリングの施工時に使用される「クシ目コテ」のくしに沿ってフローリングに割れが入る現象です。接着剤の乾燥時間が長くなりすぎて、フローリングの設置が遅れると、この現象が起こりやすくなります。薄いコンポジションビニル床タイルなど、表面が平坦で薄いタイプのフローリングで顕著に表れます。

くし目割れとは

くし目割れとは

くし目割れとは、フローリングなどの床材の継ぎ目が、櫛(くし)の歯のように隙間ができる状態のことです。この現象は、乾燥によって木材が収縮したり、施工時の不適切な接着や固定が原因で発生します。くし目割れが進むと、床材が浮き上がり、歩行時の違和感やぐらつきにつながるだけでなく、隙間からホコリや水分が侵入して床の腐敗や劣化を招く可能性があります。

くし目割れの原因

くし目割れの原因

くし目割れの原因

くし目割れは、主に以下のような原因によって発生します。

* 乾燥による収縮 木材は乾燥すると収縮します。床材を十分に乾燥させずに施工すると、収縮によってくし目割れが生じます。
* 湿気による膨張 木材は湿気を吸収すると膨張します。床材に湿気が過剰に吸収されると、膨張してくし目割れが起こります。
* 施工不良 床材の施工時に、ジョイント部分が適切に接着されていない場合や、隙間が大きすぎると、くし目割れにつながります。
* 経年劣化 木材は経年変化により硬化します。硬化した木材は収縮しやすくなり、くし目割れが発生しやすくなります。
* 床暖房の影響 床暖房を使用すると、床材が過度に乾燥し、くし目割れが発生する可能性があります。

くし目割れを防ぐ方法

くし目割れを防ぐ方法

くし目割れを防ぐためには、施工時にいくつかの重要な注意点を考慮することが不可欠です。まず、床材の張り付けには適切な接着剤を使用しましょう。接着剤は、床材を下地にしっかりと固定し、動きによる応力を軽減する上で重要な役割を果たします。

また、床材の適切な含水率を維持することも重要です。含水率が高すぎると木材が膨張し、くし目割れが発生する可能性があります。逆に、含水率が低すぎると木材が収縮し、隙間が生じる原因になります。施工前に適切な含水率まで床材を調整しましょう。

さらに、適切な施工環境を確保することも不可欠です。施工時は、室内温度と湿度の変化が最小限に抑えられることを確認しましょう。気温や湿度が急激に変化すると、床材に歪みが生じ、くし目割れにつながる可能性があります。

くし目割れが発生した場合の対処法

くし目割れが発生した場合の対処法

くし目割れが発生した場合の対処法

くし目割れが発生した場合は、床材の交換が必要となります。ただし、一部の軽度のくし目割れの場合は、以下の方法で対処できる場合があります。

* サンドペーパーで削る 細目のサンドペーパーで、くし目割れの周囲を軽く削り、段差を滑らかにします。その後、木工用ボンドで埋め、硬化するまで放置します。
* パテで埋める くし目割れに合う色のパテを充填し、周囲と平らになるように削り取ります。硬化した後、色を合わせて着色します。
* 埋め木 同じ素材の小さな木片を、くし目割れのサイズに合わせて切り出し、接着剤で固定します。硬化した後、面取りをして周囲と馴染ませます。

くし目割れしやすい床材の特徴

くし目割れしやすい床材の特徴

くし目割れしやすい床材の特徴は、主に以下のとおりです。

* –樹種オーク、ビーチ、メープルなどの硬質材は、軟質材よりもくし目割れが発生しやすい。
* –含水率含水率の高い床材は、乾燥時に収縮してくし目割れが起こりやすい。
* –厚み薄い床材は、厚い床材よりも反りやすく、くし目割れにつながる可能性がある。
* –加工方法機械加工された床材は、手作業で加工された床材よりも凹凸があり、くし目割れが発生しやすい。

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