伏せ縫いとは?簡単解説と手順

良い家をつくりたい。
先生、伏せ縫いについて詳しく教えてください。

建築とインテリア研究家
伏せ縫いは、布の縁を縫い合わせる方法の一つだよ。まずは平らに縫い合わせて、縫いしろを片側に倒すんだ。その上から押さえミシンをかけて、縫い目を隠すようにするんだよ。

良い家をつくりたい。
なるほど、平らに縫い合わせた後に縫いしろを倒すんですね。押さえミシンをかけることで縫い目を隠せるというわけですか。

建築とインテリア研究家
その通りだよ。伏せ縫いは丈夫な縫い方なので、衣類や小物を作る際によく使われているんだ。裏から見ると縫い目が1本だけ見えるよ。
伏せ縫いとは。
「伏せ縫い」とは、衣料やインテリアの縫製用語で、布地をつなぐ方法の一つです。平らな状態で布地を重ねて縫い合わせた後、縫い代を片側に倒して重ね合わせます。その上に押さえミシンをかけて固定するため、「伏せ縫い」と呼ばれています。この方法は丈夫で、裏から見ると縫い合わせ部分が平らになり、表からはミシン目が1本だけ見えます。
伏せ縫いの概要

伏せ縫いは、布の端や布どうしを目立たせずに縫い合わせる手縫いの手法です。縫い目が表面に出ず、裏面に隠れるため、表にステッチが浮き出さずにきれいに仕上がります。伝統的な和裁から派生した縫い方で、着物や小物などの和装品はもちろん、洋装でも広く用いられています。針は生地をすくうように浅く刺し、縫い糸は布目に向かって斜めに渡すことで、目立たない仕上がりにつながります。
伏せ縫いの手順

-伏せ縫いの手順-
伏せ縫いは、目立たない縫い目を作るために使用される縫い方です。手で簡単に縫うことができます。手順は以下の通りです。
1. -生地の縁を折り込む縫い代を内側に折り込みます。–
2. -針で端をつまむ生地の端を針でつまみます。–
3. -針を反対側に渡す針を折り込んだ生地の反対側の端から出します。–
4. -糸を締める糸を引っ張って針穴を通します。–
5. -2~4の工程を繰り返す生地の端を覆うように、2~4の工程を繰り返します。–
針は常に折り込んだ生地の下を通します。糸の張りを調節して、縫い目が均一かつ目立たないようにします。
伏せ縫いの利点

伏せ縫いの利点は数多くあります。まず、目立たない縫い目が特徴です。織物に沿って縫うため、縫い目が表から目立ちにくく、生地の風合いを損ないません。また、生地の伸縮性に追従するため、伸縮性のある生地を縫うのに適しています。さらに、洗濯に強く、洗濯を繰り返しても縫い目が緩みにくいというメリットがあります。こうした利点により、伏せ縫いは衣類の裾上げや目立たない補修など、さまざまな用途で活用されています。
伏せ縫いに適した生地

伏せ縫いに適した生地とは、薄く、柔らかい生地です。例えば、絹、シフォン、ローンなどのデリケートな生地が適しています。また、化繊でもレーヨンやポリエステルの薄手タイプなど、ソフトでドレープ性の高い生地が適しています。厚手や硬い生地は針が通りにくく、縫い目が目立つので、避けた方がよいでしょう。
伏せ縫いのコツ

-伏せ縫いのコツ-
伏せ縫いを上手に仕上げるためのコツをご紹介します。まず、針を生地に刺す角度が大切です。生地に対してやや斜め上に向かって刺すと、表側に糸が出にくくなります。また、糸を引っ張る強さにも注意しましょう。強く引っ張りすぎると生地が縮んでしまいます。逆に弱すぎると、縫い目がゆるくなってしまいます。適度な強さで引っ張り、生地の自然な風合いを保ちましょう。さらに、縫い目をなるべく細かく取ると、より丈夫で目立たない仕上がりになります。特にカーブの部分は、細かく縫うことで形を整えやすくなります。