生ゴミ処理機の基礎知識

良い家をつくりたい。
先生、生ゴミ処理機について詳しく教えてください。

建築とインテリア研究家
生ゴミ処理機は、生ゴミを処理する家電製品で、バイオ式と乾燥式の2種類があります。

良い家をつくりたい。
バイオ式と乾燥式の違いは何ですか?

建築とインテリア研究家
バイオ式は微生物で生ゴミを分解し、乾燥式は熱で水分を蒸発させます。バイオ式は臭い解消、乾燥式は減量と衛生に優れています。
【2025年度版】生ごみ処理機助成金で最大6万円もお得に!申請方法と地域別制度を徹底解説

生ごみの処理にお困りではありませんか?生ごみ処理機があれば臭いやコバエの心配もなくなりますが、「価格が高くて手が出ない」と感じている方も多いはずです。
実は、全国の多くの自治体では生ごみ処理機の購入に対して助成金制度を設けており、数万円する生ゴミ処理機の自己負担額をかなり抑えることができます。例えば助成金額の高い栃木県宇都宮市では、なんと購入費の9割(上限60,000円)が助成されます。
この記事では、2025年最新の助成金情報から申請方法まで、生ごみ処理機の助成金について詳しく解説していきます。助成金を活用すれば、実質1万円台から生ごみ処理機を導入できるかもしれません。
生ごみ処理機の助成金制度とは

生ごみ処理機の助成金制度は、家庭用の電気式生ごみ処理機を購入する際に、お住まいの地域の自治体から助成金が出る制度です。各自治体がごみ減量を推進するために設けている制度で、環境保護と家計負担軽減の両方を実現できる素晴らしい仕組みといえるでしょう。
助成金制度を利用するメリットは次の通りです:
- 購入費用の大幅削減:本体価格の3分の1~2分の1が助成される場合が多い
- 環境への貢献:生ごみ減量により焼却処理の負担を軽減
- 生活の質向上:生ごみの臭いやコバエ問題から解放される
- 肥料の自家製造:バイオ式なら家庭菜園用の肥料が作れる
ただし、自治体によって異なりますが、購入金額の2分の1~3分の1以内、限度額を2万円~3万円までとしている自治体が多いのが現状です。
生ごみ処理機の種類
助成金を申請する前に、どのような生ごみ処理機が対象となるのかを理解しておくことが重要です。生ごみ処理機には大きく分けて3つの種類があります。
乾燥式生ごみ処理機
加熱によって生ごみの水分を蒸発させ、乾燥・粉砕します。これにより、生ごみの重量が減り、衛生的になります。
特徴とメリット:
- 処理時間が短い(数時間で完了)
- 室内設置が可能
- コンパクトで設置しやすい
- 処理後は燃えるごみとして処理可能
電気代の目安: 運転するモードにもよりますが、1回あたり約30〜37円が目安で、使用頻度によって月800~1,500円程度となります。
バイオ式生ごみ処理機
微生物が有機物を分解して、二酸化炭素と水に変えます。これにより、生ごみの体積が減り、臭いも解消されます。
特徴とメリット:
- 処理後は良質な肥料として利用可能
- 電気代が安い(手動式なら0円)
- 環境に優しい処理方法
- 家庭菜園やガーデニングに活用できる
設置場所の注意: 基本的に屋外設置が推奨されており、ベランダや庭での使用が一般的です。
ハイブリッド式生ごみ処理機
ハイブリッド式は、乾燥式とバイオ式の両方の特長を併せもつ。生ごみを熱によって一定乾燥させた後、微生物によって分解する新しいタイプです。
特徴とメリット:
- 臭いを抑えながら肥料も作れる
- 一般的な乾燥式の生ごみ処理機の1/3、バイオ式の1/2の消費電力を実現
- 室内設置が可能
- 処理能力が高い
価格について: 機能が充実している分、価格は高額になりがちですが、助成金を活用すれば導入しやすくなります。
全国の助成金制度の現状
2025年現在、全国の多くの自治体で生ごみ処理機の助成金制度が実施されています。ここでは代表的な自治体の制度をご紹介します。
主要自治体の助成金額一覧
東京都の例:
- 千代田区:購入金額の3分の2(上限3万円)
- 港区:購入金額の2分の1(上限2万円)
- 足立区:購入金額の3分の2(上限3万円)
関東圏の例:
- さいたま市:購入金額の2分の1(上限2万円)
- 千葉市:購入金額の2分の1(上限2万円)
- 横浜市:購入金額の2分の1(上限3万円)
その他の地域:
- 札幌市:購入金額の2分の1(上限3万円)
- 名古屋市:購入金額の2分の1(上限2万円)
- 大阪市:購入金額の2分の1(上限2万円)
宮崎県内の助成金制度
宮崎県内の制度についても見てみましょう。
宮崎市の制度: 電動生ごみ処理機:本体購入金額(税込み)の2分の1(1,000円未満は切捨て)ただし、15,000円が上限となっており、令和7年4月1日から令和8年3月2日まで申請受付が行われています。
宮崎市の制度の特徴:
- インターネット、テレビショッピングでの購入も対象
- オンライン申請も可能(宮崎市スマート申請)
- 生ごみ処理容器も対象(上限5,000円)
【宮崎市民必見】生ごみ処理機助成金で最大1.5万円お得!2025年版申請完全ガイド
宮崎県内では宮崎市以外にも、延岡市(上限30,000円)、都城市(上限20,000円)、小林市(上限20,000円)、日向市(上限20,000円)で助成制度が実施されています。
助成金申請の手順と必要書類

助成金の申請方法は自治体によって異なりますが、一般的な流れをご紹介します。
申請の基本的な流れ
Step1: 事前確認 まず、お住まいの自治体で助成制度があるかを確認します。生ごみ処理機購入の際に、助成金を申請される場合は、必ず事前に各自治体窓口で確認してください。
Step2: 申請方法の確認 申請方法には主に3つのパターンがあります:
- 購入後申請(最も一般的)
- 購入前申請(抽選制の自治体)
- 指定販売店での購入
Step3: 製品の購入 助成対象となる製品を購入します。購入時に販売店へ「領収証(書)」または「生ごみ減量処理機販売報告書」の発行を依頼することを忘れずに。
Step4: 申請書類の提出 必要書類を揃えて、指定された窓口に提出します。
必要書類の詳細
一般的に必要となる書類は以下の通りです:
必須書類:
- 助成金交付申請書
- 領収書(購入者氏名、購入金額、商品名、日付、店名が明記されているもの)
- 保証書(メーカー保証書)
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 預金通帳(振込先口座の確認)
注意すべきポイント: 領収書は実際に現金で負担した額(商品券やポイント還元分・充当分・割引分は現金相当)に対して助成されるため、支払い方法にも注意が必要です。
申請期限と処理期間
申請期限について: 多くの自治体では年度内(3月まで)の申請期限が設けられています。また、予算に限りがあるため、先着順で受付終了となる場合があります。
処理期間の目安: 交付申請書を提出後、交付決定通知書が届くまでに約1か月程度かかり、助成金交付決定申請書の提出があった翌月の上旬に送付されるのが一般的です。
申請時の注意点とよくある失敗
助成金申請では、些細なミスで不交付となってしまうケースがあります。よくある失敗例を確認して、確実に助成金を受け取りましょう。
よくある失敗例
1. 対象製品の間違い ディスポーザー(排水口に取り付けるタイプ)は補助対象外となりますのでご注意。購入前に対象製品かどうか必ず確認しましょう。
2. 申請者名義の不一致 助成決定者の方が処理機を購入したことは、助成金申請時に提出いただく領収書の名義で確認します。また、助成金の振り込み先として助成決定者名義の口座が必要です。家族の名義で購入した場合は対象外となることがあります。
3. 申請期限の超過 生ごみ処理機等を購入した日から3カ月を経過していないことが条件の自治体が多いため、購入後は速やかに申請しましょう。
4. 重複申請 過去3年以内にこの助成金の交付を受けたことがないことが条件となっている自治体がほとんどです。
インターネット購入の注意点
通販(インターネット)での購入は補助金の対象外になる自治体もあるため、各自治体のHPを必ずご確認ください。一方で、インターネット、テレビショッピング等で購入されたものも対象とする自治体もあるため、事前確認が重要です。
また、フリーマーケット、オークションサイト、通販サイト内で個人出品・転売されているもの等は、状態が「新品」であっても中古品扱いです。そのため、有効な保証書がつかず、助成金の交付対象になりません。
助成金制度を最大限活用する方法
助成金制度を上手に活用して、お得に生ごみ処理機を導入するためのコツをご紹介します。
購入タイミングの最適化
年度初めの申請がおすすめ 多くの自治体では年度初めに予算が確保されているため、4月~6月頃の申請がスムーズに進みやすい傾向があります。
抽選制の自治体は要注意 前期・後期ともに、応募者が募集台数を超える場合は抽選を行います。札幌市のような人気の高い自治体では、申込期間をしっかりチェックしましょう。
製品選びのポイント
助成金額を考慮した選択 助成金の上限額を考慮して、コストパフォーマンスの良い製品を選ぶことが重要です。例えば、上限3万円の自治体では、6万円以上の製品を選んでも助成額は変わりません。
将来的なランニングコストも考慮 初期費用だけでなく、電気代や消耗品の費用も含めて総合的に判断しましょう。
自治体の制度変更への対応
助成金制度は毎年見直される可能性があります。調査結果は2025年5月時点の内容のものです。最新情報は必ず自治体の公式サイトで確認してください。
地域別おすすめ製品と助成金活用例
実際の助成金額を考慮した、おすすめの製品選びをご紹介します。
助成額3万円の自治体での活用例
パナソニック リサイクラー MS-N53XD(市場価格:約8万円)
Amazonで探す
- 助成金適用後:約5万円
- 温風乾燥式で室内設置可能
- 処理容量6Lで4~5人家族に最適
島産業 パリパリキューブ(市場価格:約4万円)
Amazonで探す
- 助成金適用後:約1万円
- コンパクトで手軽に使える
- 一人暮らし~小家族向け
助成額2万円の自治体での活用例
ルーフェン(市場価格:約5万円)
Amazonで探す
- 助成金適用後:約3万円
- おしゃれなデザインで人気上昇中
- 乾燥式で使いやすい
助成額1.5万円の自治体での活用例
バイオ式コンポスト(市場価格:約3万円)
Amazonで探す
- 助成金適用後:約1.5万円
- 電気代がかからず経済的
- 家庭菜園愛好者におすすめ
よくある質問(Q&A)

Q1: 賃貸住宅でも助成金は受けられますか?
A1: はい、多くの自治体では賃貸住宅でも助成対象となります。ただし、区内に住民登録を有し、生ごみ処理機等購入日から6カ月以上区内に居住する予定であることのような居住要件があります。
Q2: 助成金の申請に手数料はかかりますか?
A2: 助成金の申請手数料は基本的に無料です。ただし、郵送での申請の場合は送料が自己負担となります。
Q3: 故障した生ごみ処理機の買い替えでも助成金は使えますか?
A3: 多くの自治体では、交付申請日から10年を経過しており、破損等で使用不能になっている場合は再度助成対象となります。
Q4: 助成金の税務処理はどうなりますか?
A4: 助成金は雑所得として扱われる場合がありますが、金額が少額の場合は確定申告の必要がないことが多いです。詳しくは税務署にご相談ください。
Q5: 転居予定がある場合の注意点は?
A5: 助成金受給後に他の自治体に転居する場合、助成金の交付を受けた生ごみ処理機については、譲渡、転貸、売買はできません。また、一定期間の使用義務がある場合もあります。
まとめ:助成金を活用してお得に生ごみ処理機を導入しよう
生ごみ処理機の助成金制度を活用すれば、本来数万円する製品を実質1万円台から導入することが可能です。環境に優しく、生活の質も向上する生ごみ処理機は、助成金を活用してこそ真価を発揮する家電といえるでしょう。
導入成功のポイント:
- 事前確認の徹底:お住まいの自治体の制度を必ず確認
- タイミングの最適化:年度初めの申請で確実な受給を
- 書類準備の完璧性:不備のない申請書類で一発承認を
- 製品選択の戦略性:助成額を考慮したコスパ重視の選択
- アフターフォロー:申請後の状況確認と適切な使用
助成金制度は自治体の予算に限りがあるため、早めの行動が成功の鍵となります。この記事を参考に、ぜひお得に生ごみ処理機を導入して、快適で環境に優しい生活を始めてみてください。
生ごみの悩みから解放され、さらに家計にも優しい。それが助成金を活用した生ごみ処理機導入の最大の魅力です。まずはお住まいの自治体の制度確認から始めてみましょう。
(関連記事)キッチン
▶︎こちらもおすすめ
対面キッチンとは?種類・メリット・後悔しない選び方を徹底解説
【2025年度版】生ごみ処理機助成金で最大6万円もお得に!申請方法と地域別制度を徹底解説