木材のアゾベ→ 用語と特徴

良い家をつくりたい。
先生、アゾベについて教えてください。

建築とインテリア研究家
アゾベというのは、オクナ科の外材で、学名はLophiaalataと言います。西アフリカ原産の重硬材です。

良い家をつくりたい。
特徴はありますか?

建築とインテリア研究家
心材はチョコレート色で、光の加減で濃赤色になります。縦断面に白黄色の細い線が見られるのが特徴です。肌目が粗く、木理が交雑していますが、強度が高く耐久性に優れています。
アゾベとは。
「アゾベ」とは、アフリカ原産のオクナ科の木材のことです。学名はLophiaalata。フランス語では「アゾベ」、イギリス英語では「エッキ」、ドイツ語では「ボンゴシ」と呼ばれています。
主に西アフリカのカメルーン、ガーナ、ナイジェリアなどの地域が産地で、ヨーロッパではその耐久性と保存性が評価されています。
心材はチョコレート色で、光の角度によって濃赤色に変化するのが特徴。縦断面には白黄色の細い線が多数見られます。辺材との区別もはっきりしています。
木目は粗く、交差しています。重硬で強度が高く、耐久性にも優れています。そのため、耐久性を必要とする用途に適しています。ヨーロッパでは、重構造物、工場や倉庫の床材、港湾用材、枕木、彫刻や装飾品などにも使われています。
アゾベとは

アゾベとは、西アフリカ原産のマメ科に属する広葉樹です。学名はLophira alataといい、別名で「エボニー」とも呼ばれています。非常に硬く耐久性の高い木材として知られており、主に建築や家具、フローリングなどに利用されています。アゾベは成長が遅く、伐採から利用可能な状態になるまでに長い時間がかかるため、貴重な木材として扱われています。
産地と分布

産地と分布
アゾベは主に西アフリカの熱帯地域に分布しています。これらの地域には、コートジボワール、ガーナ、リベリア、ナイジェリアなどが含まれます。アゾベはこれらの地域では広く生育しており、主に低地の熱帯雨林や湿ったサバンナ地域で見られます。
木材の性質

木材の性質
アゾベ材は比重が高く硬質で耐久性に優れています。また、耐腐朽性にも高いことから、屋外での使用にも適しています。さらに、虫害を受けにくいという特徴も持っています。ただし、重量が重く加工性に難があります。そのため、大規模建築物や橋梁、船舶などの用途に向いています。
用途

用途
アゾベ材は、その優れた耐久性と耐腐朽性から、さまざまな用途で利用されています。一般的な用途としては、屋外デッキ、庭園の通路、橋脚、桟橋などの屋外構造物があります。また、家具や内装材としても使用され、独特の木目が特徴的なフローリングやカウンターなどにも用いられています。さらに、アゾベ材は耐久性が高く、水に強いことから、船舶の甲板や水門など、過酷な環境下でも使用されています。
特徴的な外観

特徴的な外観の面では、アゾベは独特で際立った特徴を有しています。その木材の色は、オリーブグリーンから濃茶色まで変化し、濃淡のむらや斑点模様が特徴的です。この独特な色合いは、アゾベに含まれるフェノール化合物によるものです。また、伐採時の新鮮な木材は、薄緑色をしていますが、時間の経過とともに徐々に濃くなり、最終的には黒に近い色になります。さらに、アゾベの表面は滑らかで光沢があり、高級感があります。