襖引手入門:種類とランクを徹底解説

良い家をつくりたい。
襖引手について教えてください。

建築とインテリア研究家
襖引手とは、襖を開け閉めする際の手に取り付ける器具です。素材や仕上げによって種類やランクがあります。

良い家をつくりたい。
素材について教えてください。

建築とインテリア研究家
金属製、木製、陶器製、プラスチック製など、さまざまな素材があります。金属製は銅、真鍮、鉄などがよく用いられます。
襖引手とは。
「襖の開け閉めに使用する部品である『襖引き手』には、素材や仕上げに応じてさまざまな種類やランクがあります。素材としては、金属(銅、真鍮、鉄など)、木材(桑、黒檀など)、陶器、安価なプラスチックなどがあります。仕上げも、素材そのままのものから、化学的な表面処理や漆塗りが施されたものまであります。」
襖引手の種類

-襖引手の種類-
襖引手は、その形状や素材によってさまざまな種類に分けられます。最も一般的なのは丸形で、シンプルな円形状が特徴です。また、角形の引手は直線的なデザインで、モダンな雰囲気を演出します。楕円形や半円形などの変形タイプもあり、個性的なアクセントを加えることができます。
素材では、真鍮、鉄、木などがよく用いられます。真鍮は腐食に強く、耐久性に優れています。鉄は重厚感があり、和室の伝統的な雰囲気に合います。木製の引手は温かみのある風合いが特徴で、和洋さまざまなインテリアに調和します。
襖引手の素材

襖引手の「素材」は、見た目の美しさだけでなく、耐久性や扱いやすさにも大きく影響します。一般的な素材には、以下のようなものがあります。
* 木材最も伝統的な素材で、さまざまな樹種や色調から選べます。耐久性に優れ、長く使用できます。
* 金属洋風の襖によく使われ、モダンな印象を与えます。耐久性に優れ、腐食にも強いのが特徴です。
* 陶磁器高級襖に用いられ、華やかで美しい意匠が特徴です。ただし、衝撃に弱いので取り扱いに注意が必要です。
* 樹脂軽量で扱いやすく、さまざまな形状や色があります。比較的安価ですが、耐久性は劣ります。
襖引手の仕上げ

襖の引手の仕上げは、見た目を左右する重要な要素です。最も一般的な仕上げは、金属を叩いて形作った「打ち出し」と呼ばれる手法です。これにより、表面に独特の凹凸感が生まれ、手触りが良くなります。また、「鋳造」と呼ばれる、金属を溶かして型に流し込む手法もあります。鋳造では、複雑な形状や細かな装飾を表現できます。
さらに、「象嵌」という手法では、異なる種類の金属や素材を埋め込んで装飾します。これにより、コントラストのある色合いや質感を加えることができ、襖にエレガントな雰囲気をもたらします。また、「塗仕上げ」という手法もあります。これは、引手に漆や塗料を塗布して仕上げるもので、鮮やかな色や光沢を与えることができます。
襖引手の選び方

襖引手を選ぶ際には、まず襖の材質やデザインとの調和を考慮します。たとえば、和紙張りの襖には伝統的な金属製の引手が合い、布張りの襖には革や貝製の引手が調和します。次に、操作性が重要です。大きさや形状が手の大きさに合っているか、握りやすいものかどうかを確認します。さらに、機能性も検討しましょう。引き戸の厚みが薄い場合は薄型の引手、重い引き戸の場合は大型の引手が適しています。また、引手に装飾があるものは見た目は良いですが、手が引っかかりやすくなる場合があります。最後に、耐久性を考慮し、素材や仕上げが丈夫なものを選びます。
襖引手のお手入れ方法

襖引手の適切なお手入れは、その美しさと機能性を維持するために不可欠です。普段のお手入れでは、乾いた柔らかい布で汚れを拭き取るだけで十分です。ただし、汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯に浸した布で拭き取ることができます。この時、布を絞って余分な水分を落としてから使用することが重要です。また、アルコールやシンナーなどの揮発性の溶剤は、引手の表面を傷める恐れがあるので使用を避けてください。