上がり框のあれこれ

良い家をつくりたい。
上がり框について教えてください。

建築とインテリア研究家
上がり框は、玄関などの上がり口に取り付けられる横木のことです。木目のある木材や大理石などが使われています。

良い家をつくりたい。
段差があるものもあるんですか?

建築とインテリア研究家
はい。一戸建てでは、20~40cmの段差がついているものもよくあります。腰掛けて靴を脱いだり履いたりすることもできます。
上がり框とは。
玄関で足場を上げるのに用いる部材を「上がり框」といいます。主に玄関の入り口部分に取り付ける横木で、美しい木目のケヤキなどの木材や、人造大理石や御影石が使用されています。一戸建てでは、20~40cmの段差があるものが多く、上がり框に座って靴の脱ぎ履きができます。
近年では、同居する高齢者の利便性を考慮して、上がり框の近くにベンチや折り畳みイスを設置するケースが増えています。また、車椅子を使用する人のために、上がり框と玄関土間の間にステップやスロープを設けたり、昇降機を設置するケースも見られます。
上がり框とは

-上がり框とは-
上がり框とは、床面と玄関や縁側などの出入り口との高さを調整する、段差のある部分のことです。一般的に、床面より5〜10cm程度高く設けられ、部屋に入る際につまずいたり転倒したりしないようにする役割を担っています。また、雨水や汚れが室内に侵入しにくくする機能もあります。
近年では、フラットなデザインの住宅が増えてきたため、上がり框を設けない場合もあります。しかし、段差によって区分けすることで空間を明確にすることができ、風水的にも良いとされています。
上がり框の用途

上がり框の用途は、主に以下のようなものがあります。
段差解消 板の間と玄関などの外との間には段差ができます。上がり框を設置することにより、この段差を緩和し、転倒を防ぐことができます。
風雨対策 玄関の扉や障子などから雨や風が吹き込むのを防ぐ役割があります。上がり框と敷居との間にはすき間がありますので、このすき間から雨水が侵入しにくい構造になっています。
防犯対策 上がり框があると、外部から玄関先に入る際に足をかけなければなりません。そのため、不審者が侵入しにくくなります。
インテリア 玄関の雰囲気や印象を演出する役割もあります。木材の種類や色、デザインによって、和モダンから洋風まで、さまざまな雰囲気を演出することができます。
上がり框の素材

上がり框の素材には、さまざまな選択肢があります。伝統的な和室には、耐久性と美しい木目のヒノキが好まれます。一方、屋外での使用に適しており、メンテナンスが容易な樹脂も人気です。他にも、人工石は耐候性に優れ、滑りにくいというメリットがあります。用途や好みに応じて、最適な素材を選択することが大切です。
上がり框のサイズ

上がり框のサイズは、日本の住宅において重要な要素です。一般的に、上がり框の高さは15~20センチメートル、幅は30~40センチメートル程度です。ただし、住宅のスタイルや個人の好みによって、サイズが異なる場合があります。
高さは、玄関と室内の段差を埋めるのに十分である必要がありますが、高すぎると出入りが困難になります。また、幅は、足を踏み外さない程度の広さが必要です。さらに、奥行きは、靴を脱ぎ履きするのに十分なスペースがあればよいでしょう。
上がり框のサイズは、快適性だけでなく、安全性にも影響します。適切な高さがあれば、転倒などの事故を防ぐことができます。また、適切な幅があれば、足元が安定し、出入りがスムーズになります。
上がり框の設置方法

-上がり框の設置方法-
上がり框とは、玄関や部屋の出入り口に設置される、わずかに段差のある枠のことです。上がり框を設置する際には、適切な高さや幅を選択することが重要です。高さは一般的に12~15cm程度、幅は50~80cm程度が標準的です。また、玄関の形状に合わせて、コの字型やL字型など、さまざまな形状の上がり框があります。
設置方法は、まず上がり框の位置を決めます。次に、土台となる木材を水平に取り付け、その上に上がり框を固定します。この時、水準器を使用して水平を確認することが大切です。さらに、上がり框と床の間には隙間ができないよう、コーキング材で目地処理を行います。