「鎧戸」とは?建築・インテリアでよく使われる用語を解説

良い家をつくりたい。
「鎧戸」という言葉について教えてください。

建築とインテリア研究家
「鎧戸」とは、羽板と呼ばれる幅の狭い薄板を斜め下に向けて一定の間隔で取り付けた扉のことです。

良い家をつくりたい。
別の呼び方があるんですよね?

建築とインテリア研究家
はい。「ガラリ戸」や「ルーバードア」とも呼ばれます。また、ガラスの羽板で角度を調整できる窓は「ジャロジー」と呼ばれますよ。
鎧戸とは。
住まいに関する言葉で「鎧戸」があります。これは幅の狭い薄い板(羽板)を一定の間隔で斜め下向きに取り付けた扉のことです。ほかに「ガラリ戸」「ルーバードア」とも呼ばれます。このように、ガラス製の羽板の角度を調節できる窓は「ジャロジー」と呼ばれています。
鎧戸とは?

-鎧戸とは?-
鎧戸とは、住宅の窓に取り付けられる金属製の戸のことです。主に防犯対策として使用されており、頑丈な素材でできており、高い耐候性と耐侵入性を備えています。また、鎧戸は装飾的な役割も果たします。窓を覆うことで、外観に重厚感や威厳を与えます。
鎧戸とガラリ戸・ルーバードアの違い

鎧戸とよく似た用語として「ガラリ戸」や「ルーバードア」があります。一見すると似たような構造ですが、それぞれ微妙に異なる特徴を持っています。
ガラリ戸は、主に換気や採光を目的として使用されます。スリット状の板を平行に並べており、通気性を確保しつつ、外からの視線を遮ります。一方、ルーバードアは、扉として使用され、傾斜したルーバーを組み合わせています。ルーバーの角度を調整することで、通気性と採光をコントロールできます。
鎧戸は、これら2つのタイプの中間に位置し、換気・採光・視線遮断のすべてをある程度兼ね備えています。ルーバーの角度を調整できないため、通気性と採光の調整範囲は限られています。しかし、その分、頑丈で防犯性が高いのが特徴です。
鎧戸の用途とメリット・デメリット

-鎧戸の用途とメリット・デメリット-
鎧戸とは、格子状や板状のパネルを組み合わせて作られた戸で、主に窓や出入り口の防犯対策に使用されます。外側からの侵入を防ぐだけでなく、雨風や日光からも建物を守ります。
鎧戸の主なメリットとしては、高い防犯性が挙げられます。頑丈な素材を使用することで、強固なバリアとなり、侵入者を寄せ付けません。また、通気性も確保できるため、空気の循環を妨げずに防犯対策を強化できます。さらに、鎧戸は建物の外観をスタイリッシュに引き締める効果もあり、デザイン性の高さも魅力です。
一方で、デメリットとして挙げられるのは,開閉に力が必要になる点です。そのため、女性や高齢者にとっては負担がかかる場合があります。また、定期的にメンテナンスが必要であり、掃除や塗装などの手間がかかります。さらに、鎧戸は窓を完全に塞いでしまうため、閉めた状態では採光が得られないという点にも注意が必要です。
鎧戸の種類

鎧戸の種類
鎧戸には、用途や特徴によってさまざまな種類があります。
* -横格子鎧戸- 最も一般的なタイプで、水平に配置された格子で構成されています。採光と通風を確保しながら、防犯効果も持ちます。
* -縦格子鎧戸- 縦に配置された格子で構成されており、横格子鎧戸よりも採光性は劣りますが、より強度に優れています。
* -折れ戸鎧戸- 折り畳んで開閉できるタイプで、スペースを節約できます。主に玄関や出窓に使用されます。
* -吊り下げ鎧戸- 上部にレールがあり、縦方向に引き下げて開閉するタイプです。通風を確保しつつ、目隠しや防犯効果があります。
* -引違い鎧戸- 左右にスライドさせて開閉するタイプで、テラスやベランダに設置されることが多いです。
鎧戸を使用したインテリアのポイント

-鎧戸を使用したインテリアのポイント-
鎧戸を取り入れたインテリアの演出では、素材感や風合いを活かすことがポイントになります。木材の温もりや金属の無機質さなど、鎧戸の素材によって異なる表情が楽しめます。また、鎧戸の格子パターンを活用することで、光と影の演出が可能になり、空間をより味わい深く印象付けることができます。さらに、鎧戸のサイズや形状を調整することで、空間の広がりや開放感をコントロールすることができます。鎧戸をインテリアに取り入れることで、伝統的な和風建築の趣を現代空間に取り込み、洗練された和モダンな雰囲気を演出することができます。