真壁と大壁の違い

良い家をつくりたい。
『真壁』について教えてください。

建築とインテリア研究家
真壁とは、日本の伝統的な壁構造で、柱や梁が室内に現れています。これによって構造材が空気に触れ、温湿度調整が容易になり、耐久性が高くなります。

良い家をつくりたい。
なるほど、つまり壁の中に柱や梁があるわけですね。

建築とインテリア研究家
その通りです。柱や梁が外部に現れていない壁構造は「大壁」と呼ばれます。
真壁とは。
「真壁」とは、日本の伝統的な壁の造りのことです。柱や梁が室内に露出しているため、構造材が空気に触れ、温度や湿度を調整しやすいと考えられています。そのため、耐久性に優れていると言われています。
一方、柱が外側に見えないように仕上げた壁のことを「大壁」と呼びます。
真壁とは?

-真壁とは?-
真壁とは、柱と柱の間を土壁で埋め、その上に漆喰やクロスなどを塗った壁のことを指します。柱や梁といった構造材が外から見えるのが特徴です。そのため、和室や古民家のような伝統的な日本建築に多く見られます。真壁は通気性に優れており、湿気を調節する機能があります。また、構造材が露出しているため、建築物の骨格を強調し、開放的な空間を演出できます。ただし、構造材が直接雨風や紫外線にさらされるため、定期的なメンテナンスが必要となります。
大壁との違い

大壁との違いは、構造の違いにあります。真壁は柱と柱の間に壁を設けていますが、大壁は柱を内側に埋め込み、壁を柱の外側に張ります。このため、真壁には柱が表面に現れ、大壁には柱が見えません。また、真壁は壁の厚みが薄くなりますが、大壁は厚くなります。
真壁の特徴

真壁の特徴は、その開放的で軽量な構造にあります。柱や梁が壁面から飛び出し、その間に漆喰や板張りの壁材が埋め込まれています。この構造により、壁面が薄く、空間を広く感じさせることができます。また、軽量で耐震性に優れ、耐火性の高い耐火ボードを使用することも可能です。さらに、柱や梁が露出することで、空間のアクセントとなり、デザイン性にも優れています。ただし、壁面が薄いため防音性や断熱性に劣るというデメリットもあります。
大壁の特徴

大壁の特徴は大壁造という壁工法ならではの特徴があります。大壁造では、柱や梁などの構造材を壁の内側に収め、壁全体を大きな一枚の面として仕上げます。このため、壁面に凸凹がなく、スッキリとした見た目になります。また、柱や梁が壁内に隠れているため、地震や台風などの揺れや衝撃に強く、耐震性や耐風性に優れています。さらに、柱や梁のせり出しがなく、壁面を広く使えるので、家具や装飾品の配置に自由度が生まれます。
真壁と大壁の選択

真壁と大壁の選択は、壁の構造を決定する重要な要素となります。真壁は柱が壁面に露出した構造で、木目の風合いを楽しめ、空間を広く見せます。一方、大壁は柱が壁内に隠れており、壁面をフラットに仕上げることができます。
真壁は木造住宅の伝統的な構造で、柱の美しさを活かしたい場合や、伝統的な和風の雰囲気を演出したい場合に適しています。また、柱が露出しているため、壁掛けや棚などの取り付けが容易です。
大壁は、現代的な住宅によく用いられる構造で、壁面をフラットに仕上げることができ、モダンな印象を与えます。また、柱が壁内に隠れているため、壁面を広く利用でき、家具の配置などの自由度が高まります。さらに、耐震性に優れているというメリットもあります。
どちらの構造を選択するかは、好みのスタイルや建物の用途によって異なります。伝統的な和風建築を好む場合は真壁、モダンな空間を好む場合は大壁が適しています。耐震性や壁面の利用度を重視する場合は大壁を選ぶとよいでしょう。