キハダとは?用途や特徴、インテリアでの活用法をご紹介

良い家をつくりたい。
先生、キハダという言葉について教えてください。

建築とインテリア研究家
キハダというのはね、ミカン科の落葉高木で、北海道から九州まで広く分布しているんだ。

良い家をつくりたい。
へぇ、別名は何があるんですか?

建築とインテリア研究家
ヒノキハダ、カラフトキハダ、キワダ、シコロなどと呼ばれることもあるよ。
キハダとは。
「キハダ」とは、ミカン科の落葉高木で、「ヒノキハダ」や「キワダ」などの別名を持ちます。北海道から九州にかけて広く分布しています。
樹高は20m、直径は1mほどに成長する環孔材で、年輪が明瞭です。辺材(若い部分)は淡黄色、心材(古い部分)は黄褐色で、境界がはっきりしています。
気乾比重が0.45と軽量で加工性に優れ、加工後は美しい光沢が出ます。耐水性にも優れているため、土台材や椀、盆などの材料としても利用されます。
その色や木目が桑に似ていることから、塗装すると桑の代用材として使われることもあります。また、樹皮にはアルカロイドが含まれており、漢方薬や染色にも用いられます。
キハダの特徴と性質

キハダは、淡い黄色味を帯びた美しい淡褐色をした木材です。軽くて柔らかく、加工しやすい性質を持っています。また、耐久性が高く、腐食や虫害に強いことも特徴です。これらの特性から、建築材や家具、楽器など幅広い用途で用いられています。インテリアにおいても、キハダの淡く優しい色合いが空間を明るく和やかな雰囲気にし、無垢材としての質感が温かみのある空間づくりに役立ちます。
キハダの用途

-キハダの用途-
キハダは、さまざまな用途で利用される木材です。用途として最も一般的なものは、造船の材料で、船体や甲板に使用されています。強靭で耐久性に優れているため、厳しい海洋環境にも耐えることができます。また、建築材としても使われ、柱や梁、フローリングなどに使用されています。さらに、家具の材料としても人気があり、テーブル、椅子、キャビネットなどの高級家具に加工されます。その美しい木目と独特の赤みがかった色が、インテリアに暖かみと高級感を与えてくれます。
インテリアにおけるキハダの活用法

インテリアにおけるキハダの活用法
キハダの木材はその堅牢さと美しい木目が特徴です。インテリアにおいては、その耐久性と装飾性を兼ね備えていることから、さまざまな用途で活用されています。たとえば、フローリングや建具などの建築材として採用される他、テーブルや椅子、キャビネットなどの家具にも使用されています。また、キハダの無垢材は経年変化で深みのある色合いへと変化し、温かみのある雰囲気を演出してくれます。さらに、キハダは耐水性にも優れているため、水回りやアウトドアでの用途にも適しています。
キハダ色のインテリアコーディネート

キハダ色のインテリアコーディネートは、自然のぬくもりを感じられる空間づくりに最適です。キハダ色は、淡いイエローがかった茶色で、木目の美しさが際立ちます。家具やフローリングに使用すると、温かみがあり、居心地の良い雰囲気を演出できます。
キハダ色をインテリアに取り入れる際は、他の色との組み合わせが重要です。白やベージュなどの落ち着いた色と合わせると、ナチュラルで洗練された印象に仕上がります。また、グレーやブラックなどのクールな色と組み合わせると、モダンでスタイリッシュな空間を創り出せます。
キハダ色の家具は、さまざまなスタイルのインテリアに調和します。伝統的な和室から、モダンなリビングルームまで、幅広い空間で活用できます。また、キハダ色のファブリックや小物を取り入れることで、アクセントとして空間を引き締めることができます。
キハダ家具の選び方とメンテナンス

キハダ家具の選び方とメンテナンス
キハダ家具を選ぶ際は、用途や好みに応じてデザインやサイズを考慮することが重要です。丈夫さと耐久性で知られる一方、キハダは軽量で移動が容易です。また、幅広いカラーバリエーションがあり、さまざまなインテリアスタイルに調和します。メンテナンスに関しては、キハダ家具は定期的なお手入れで長持ちさせることができます。柔らかい布で乾拭きし、強い洗剤や研磨剤を使用することは避けてください。また、極端な温度や湿度の変化から遠ざけることが、キハダ家具の外観と耐久性を保つために不可欠です。