網戸、家の必需品

良い家をつくりたい。
先生、「網戸」って何ですか?

建築とインテリア研究家
「網戸」とは、窓や扉に張る網のことだよ。網目が細かく、虫が家の中に入らないようにする役割があるんだ。

良い家をつくりたい。
なるほど、蚊が入らないように使うんですね。

建築とインテリア研究家
その通り。昔は蚊帳として和紙や布で作られていたんだ。今はアルミサッシの窓にポリプロピレンネットやポリエステルネットを張るのが主流だよ。
網戸とは。
「網戸」とは、網を張った窓や扉のことです。窓を開けていても虫の侵入を防ぐために取り付けられます。日本には昔から「蚊帳」という、蚊を避けるための道具がありました。蚊帳は和紙や布でできていて、風を通しながらも虫を通さないという点では網戸と同じ役割を果たしていました。人の蚊との戦いは昔から現在まで続いています。
網戸はアルミサッシの普及とともに急速に普及しました。ほとんどの網戸は耐久性の高いポリプロピレンネットかポリエステルネットで作られています。外からの視線を遮りながら室内からは外が見える「マジックネット」や、より細かい網目の「ハイネット」、犬や猫の爪が当たっても破れにくい「ペットネット」など、さまざまな種類があります。
蚊帳から網戸へ

網戸は、日本の住宅において欠かせない必需品です。その歴史は古く、かつては「蚊帳」として使用されていました。蚊帳は、寝床を吊るして蚊から身を守るもので、夏の風物詩となっていました。しかし、蚊帳は通気性が悪く、蒸し暑いという欠点がありました。
時代が進むにつれて、より快適に蚊から身を守る方法として網戸が開発されました。網戸は、窓や出入り口に設置して蚊などの害虫の侵入を防ぐものです。網戸は通気性と遮蔽性を兼ね備えており、蚊帳に比べて快適性が向上しています。
網戸の普及と素材

網戸の普及と素材
網戸は、虫の侵入を防ぐだけでなく、換気を確保することもできる家の必需品として広く普及しています。その歴史は古く、紀元前にはすでにエジプトで使用されていたとされています。しかし、日本における本格的な普及は、第二次世界大戦以降の住宅事情の変化がきっかけでした。
かつては、日本の住宅は木造建築が主流で、虫を寄せ付ける隙間があったため、網戸の需要はそれほど高くありませんでした。しかし、戦後は都市化が進み、鉄筋コンクリート造りの住宅が増加しました。こうした住宅は気密性が高く、虫の侵入を抑える必要性から網戸の普及が加速しました。
用途に応じたさまざまな網戸

日常生活において、網戸は大切な役割を果たしています。住宅の必需品となり、換気や採光を行いながら、虫の侵入を防ぎます。しかし、単に虫よけとしてだけでなく、用途に応じて、さまざまな種類の網戸が登場しています。
例えば、小窓や勝手口に適した「格子戸タイプ」は、コンパクトでスペースが限られた場所でも設置可能。また、採光を重視した「プリーツ網戸」は、網目が細かいため外からの視認性を確保しつつ、充分な換気ができます。さらに、風通しの良い「ロール網戸」は、ロールスクリーンのように巻き上げられるため、開閉も簡単です。
網戸の張り替え方法

網戸の張り替えは、破れや虫の侵入を防ぐために定期的に行う必要がある重要なメンテナンス作業です。網戸の張り替えは比較的簡単な作業ですが、正しい手順で行うことが重要です。まず、作業を行う網戸を外し、古い網を慎重に取り外します。
新しい網を枠に合わせて切り出し、枠に固定します。使用する道具は、網戸張り替え用のローラーまたは先の尖った棒です。網を均等に張り、たるみやシワができないように注意します。張り終えたら、余分な網をカットして周囲を固定します。
張り替え作業が完了したら、網戸を元通りに取り付けます。網戸がしっかりと固定されていることを確認し、破れや隙間がないか調べます。網戸の張り替えを定期的に行うことで、虫の侵入を防ぎ、家の快適性と衛生を保つことができます。
網戸の掃除とメンテナンス

網戸は、家の必需品として、夏の虫の侵入を防ぎ、換気の良い環境を保つ役割を果たしています。しかし、網戸は長期間使用していると汚れが蓄積したり、破れたりすることがあります。そのため、快適に使用し続けるためには、定期的な掃除とメンテナンスが不可欠です。ここでは、網戸の掃除とメンテナンスのコツをご紹介します。