畳上げ式/折上げ式どん帳徹底解説

良い家をつくりたい。
『畳上げ式どん帳/折上げ式どん帳』の意味を教えてください。

建築とインテリア研究家
それは、段ごとに異なる速度のワイヤーを使用してどん帳を折り畳んだり展開したりする機構を備えたタイプのカーテンです。

良い家をつくりたい。
ワイヤーの速度が違うのはなぜですか?

建築とインテリア研究家
異なる速度を使用することで、カーテンが滑らかに折り畳まれ、織り目が目立たなくなります。
畳上げ式どん帳/折上げ式どん帳とは。
家やインテリアで使われる「畳み上げ式カーテン」とは、段階ごとに異なる速度のワイヤーでカーテンを折りたたんで上昇させる機構が特徴のカーテンのことです。
畳上げ式どん帳とは?

畳上げ式どん帳とは、幕の上端を畳み上げて巻き上げる方式の幕です。昔から歌舞伎や能楽などで広く使用されています。通常の巻き上げ式どん帳とは異なり、幕の裾下を舞台床に固定しないため、緞帳を巻き上げる際に幕が舞台に溜まらず、舞台奥へ引き込むことができます。そのため、舞台のセットチェンジなどをスムーズに行うことができ、歌舞伎や能楽のような複雑な舞台転換が多い演劇に適しています。
折上げ式どん帳との違い

折上げ式どん帳との違いは、畳み方と収納方法にあります。畳上げ式は、幕の上部を折り返して上部の棒に巻き上げることで収納します。一方、折上げ式は、幕の上部を下部に折り返して、幕の両脇にある棒に吊るすことで収納します。つまり、畳上げ式は上部にしか巻き取れませんが、折上げ式は上下両側に巻き取ることができます。
畳上げ式どん帳のメリット・デメリット

畳上げ式どん帳のメリットとは、収納が容易であることです。使用しないときは、舞台上に畳み上げることができるため、省スペースで保管できます。また、上げ下げがスムーズで、手動または電動で操作することができます。
一方で、畳上げ式どん帳のデメリットもあります。まず、コストがかかることです。製作や設置に他の方式のどん帳よりも費用が必要になります。さらに、上げ下げに時間がかかるため、素早いシーンチェンジには向いていません。また、畳み目に埃がたまりやすく、メンテナンスやクリーニングが必要になる点も考慮する必要があります。
折上げ式どん帳のメリット・デメリット

折上げ式どん帳のメリット
折上げ式どん帳は、その名の通り、幕を折り上げて収納するタイプです。収納時のサイズが小さくなるため、舞台脇のスペースを有効活用できます。また、開閉がスムーズで、操作性にも優れています。さらに、幕が吊り上げ式と異なり床面近くにないため、舞台上の演出に干渉しにくいというメリットもあります。
一方、折上げ式どん帳のデメリットとしては、幕の上げ下げ音が大きく発生することが挙げられます。そのため、静かな演目には不向きな場合があります。また、幕の閉鎖性が低く、光漏れが発生しやすいという問題もあります。
設置方法と注意事項

畳上げ式・折上げ式どん帳の設置方法と注意点
畳上げ式・折上げ式どん帳を設置する際は、以下の手順と注意事項に従ってください。
-設置方法-
1. ダクトレールや専用レールを取り付ける。
2. どん帳本体をレールに吊り下げる。
3. 上げ下げ用の紐やチェーンを取り付ける。
-注意事項-
* レールを水平に正確に取り付ける。
* どん帳の重量に十分耐えられるレールを使用する。
* 紐やチェーンは絡まないように取り付ける。
* どん帳の上げ下げ動作は、ゆっくりと慎重に行う。
* 定期的に汚れや埃を落として清潔に保つ。