密着張りとは?湿式工法の基礎知識を解説

良い家をつくりたい。
先生、『密着張り』ってどんな工法ですか?

建築とインテリア研究家
『密着張り』は、湿式工法の一種で、下地に張付けモルタルを塗り付け、その上にタイルを埋め込むように貼り付ける工法のことだよ。

良い家をつくりたい。
なるほど。では、普通のタイル張りと何が違うんですか?

建築とインテリア研究家
普通のタイル張りはモルタルを間に挟んでタイルを貼るのに対し、『密着張り』はモルタルの中にタイルを埋め込むようにして貼るから、より密着度が高く、強度や耐久性に優れているんだ。
密着張りとは。
「密着張り」とは、住宅やインテリア用語で、湿式工法の一種を指します。この工法では、下地にモルタルを塗り付け、専用の振動工具を使用してタイルをモルタルに埋め込むように張り付けていきます。
密着張りの特徴とメリット・デメリット

-密着張りの特徴とメリット・デメリット-
密着張りは、接着剤を用いてタイルや石材を床や壁面に直接張る湿式工法です。主な特徴は、薄く仕上げられることと、防水性や耐久性に優れることです。
メリットとしては、強度が高いこと、美観性に優れること、滑りにくいことなどが挙げられます。また、床暖房にも対応しているため、暖房効果を損なうことなくタイルや石材の質感を楽しむことができます。
デメリットとしては、工期が長いことと、剥がれや浮きが生じやすいことが挙げられます。また、接着剤を使用するため、アレルギー反応を起こす場合があります。さらに、費用も他の工法と比べて高額になりがちです。
密着張りで使用する材料と道具

密着張りで使用する材料と道具
密着張りの施工には、専用の材料と道具が必要です。使用する材料には、接着剤、モルタル、タル木などが挙げられます。接着剤は、タイルと下地の接着を強化するために使用されます。モルタルは、タイルを平らに敷き詰める際に使用されます。また、壁面や床面を垂直または水平に調整するためのタル木も必要です。
使用する道具としては、コテ、ごぼう、目地棒などがあります。コテは、モルタルを塗り付ける際に使用されます。ごぼうは、タイルの目地を整える際に使用されます。目地棒は、タイルの目地幅を均一にする際に使用されます。これらの材料や道具を適切に揃えることで、密着張りをスムーズかつ正確に行うことができます。
密着張りの施工手順を解説

密着張りの施工手順を解説していきましょう。まず、下地を準備します。下地にはモルタルやコンクリートなどがありますが、平滑で吸水性の高い状態にしておく必要があります。次に、タイルの背後にモルタルを塗布し、下地に貼り付けます。このとき、目地幅を等しくするために、タイルスペーサーを使用することをお勧めします。
貼り付けた後、余分なモルタルを拭き取り、目地にモルタルを詰めます。目地が完全に乾いたら、スポンジなどで目地を湿らせて、 excessモルタルを取り除きます。最後に、タイルの表面を拭き取って、仕上げます。これらの手順を正しく行うことで、耐久性と美観を兼ね備えた密着張りが完成します。
密着張りで注意すべきポイント

密着張りで注意すべきポイント
密着張りはメリットが大きい工法ですが、施工時には注意すべきポイントがあります。まず、下地処理が十分に行われていないと、タイルと下地の間に空洞が生じて、タイルの剥離につながる恐れがあります。また、モルタルの練り具合が適切でないと、タイルが適切に接着せず、強度が低下する可能性があります。さらに、目地幅が適切でない場合、タイルの歪みや破損につながる可能性があります。これらのポイントに注意することで、密着張りのメリットを十分に発揮し、耐久性の高い壁や床を仕上げることができます。
密着張りと他の工法との比較

密着張りは、湿式工法の一種であり、タイルをモルタルなどの接着剤に直接貼り付ける工法です。他の湿式工法と比較すると、密着張りはより薄く、軽量で、施工が簡単という特徴があります。
一方、密着張り以外の湿式工法では、タイルを土台となるモルタル層に埋め込むため、厚みと重量が増し、工期も長くなります。また、密着張りは下地の状態に影響を受けやすいという弱点がありますが、下地を適切に処理することでこの弱点を克服できます。