LOW-Eガラスとは?断熱&遮熱効果抜群の窓ガラス

良い家をつくりたい。
先生、『LOW-Eガラス』ってどういうガラスですか?

建築とインテリア研究家
『LOW-Eガラス』とは、表面に金属膜をコーティングして断熱性や遮熱性を高めたガラスだよ。

良い家をつくりたい。
なるほど、断熱性が高いんですね。

建築とインテリア研究家
そうなんだ。複層ガラスとして使うと、さらに高い断熱性と遮熱性が得られるよ。
LOW-Eガラスとは。
「家づくり用語の『Low-Eガラス』。このガラスは、特殊な金属膜で表面をコーティングすることで、断熱性と遮熱性を向上させています。
『Low-E』とは「Lowemissivity(低放射)」の略で、一般的な単板ガラスの放射率が約0.85であるのに対し、Low-Eガラスはわずか0.1以下と非常に低くなっています。放射率が低いほど断熱性能に優れるため、住宅の断熱性向上に役立ちます。
二重ガラスなどにLow-Eガラスを使用することで、さらに高い断熱性と遮熱性を発揮します。」
LOW-Eガラスとは?その仕組みと特徴

LOW-Eガラスとは、特殊な金属膜をガラス表面にコーティングしたエネルギー効率の高い窓ガラスです。この金属膜は太陽光の波長のうち、可視光線は通し、紫外線や赤外線と呼ばれる熱エネルギーを効率的に反射します。これにより、冬は寒さから室内を守り、夏は暑さを遮断する効果があります。
LOW-Eガラスのメリット:断熱性と遮熱性

LOW-Eガラスの最大のメリットは、優れた断熱性と遮熱性にあります。断熱性とは、室内の熱を逃がさない性質を指し、LOW-Eガラスは特殊なコーティングを施すことで熱の放出を抑えます。これにより、冬場でも室内の暖かさを維持できます。一方、遮熱性とは、外部からの熱を遮る性質を指し、LOW-Eガラスは太陽光の熱線を反射することで、夏場の室内温度上昇を防ぎます。このように、LOW-Eガラスは一年を通して快適な室内環境を保つのに役立ちます。
複層ガラスとの併用でさらなる効果アップ

LOW-Eガラスの断熱・遮熱効果をさらに高めるには、複層ガラスとの併用が効果的です。複層ガラスとは、2枚または3枚のガラスの間を真空または空気層で隔てた構造で、この層が断熱材の役割を果たします。LOW-Eガラスと複層ガラスを組み合わせることで、熱の出入りをさらに抑え、より快適な室内環境を実現できます。例えば、冬場は室内の熱が外に逃げにくくなり、夏場は外からの熱が室内に入り込みにくくなります。これにより、冷暖房費の節減にもつながります。
LOW-Eガラスの選び方:複層ガラスの種類

LOW-Eガラスの選び方において重要なのは、複層ガラスの種類です。複層ガラスとは、2枚以上のガラスを空気層で隔てたもので、中間層の空気によって断熱効果が高まります。
複層ガラスには、単板ガラス、複層ガラス、トリプルガラスの3種類があります。単板ガラスは、1枚のガラスで構成されており、断熱効果は低いです。複層ガラスは、2枚のガラスで構成されており、断熱効果は単板ガラスよりも高くなります。トリプルガラスは、3枚のガラスで構成されており、断熱効果は最高レベルになります。
複層ガラスを選ぶ際には、ガラスの厚さ、空気層の厚さ、コーティングの種類などを考慮することが重要です。ガラスの厚さは断熱効果に影響し、空気層の厚さは熱貫流率に影響します。コーティングの種類には、熱反射コーティング、遮熱コーティング、低放射コーティングなどがあり、それぞれの役割に応じて効果を発揮します。
LOW-Eガラスを取り入れる際の注意点

LOW-Eガラスを取り入れる際の注意点
LOW-Eガラスを取り入れる際には、いくつかの注意点を考慮する必要があります。まず、設置後の窓の向きや日射量を考慮することが重要です。LOW-Eガラスは、熱線を反射する性質があるため、日当たりが良好な南向きの窓に設置すると、室内の温度が過度に下がってしまう場合があります。また、周辺の建物や植栽によって日射量が遮られる場合は、LOW-Eガラスでも十分な断熱効果が得られない可能性があります。
さらに、LOW-Eガラスは一般的な複層ガラスと比較してコストが高い点にも留意が必要です。断熱効果を高めようと複層ガラスの枚数を増やしたり、特殊なコーティングを施したりする場合には、さらに費用がかかります。そのため、予算や窓の性能とのバランスを考慮して選択することが大切です。また、LOW-Eガラスは熱線を反射する性質があるため、窓の外から室内を覗いた際に、鏡のように映り込む場合があります。プライバシーを重視する場合は、カーテンやブラインドなどの対策を検討しておくとよいでしょう。